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2011-11-18(Fri)

イタリアの観光地のランキング、その24(北イタリアの博物館・美術館)

ミラノには、数多くの博物館や美術館があることを“その19”で書きましたが、北イタリアの各街にもたくさんの博物館や美術館があります。もちろん、大きな街には規模の大きな博物館・美術館が必ずあるのですが、田舎の小さな街にも博物館や美術館があります。それに加えて、大きな教会にある宗教画は美術館以上です。

博物館、美術館は宮殿を利用したものが多いのですが、なるべく、建物自体ではなく、展示されているものだけを評価してランキングを決めました。但し、ほとんどの博物館・美術館は撮影禁止であるため、良い写真がありません。悪しからず。

1. パルマのピロッタ宮殿
パルマ・ピロッタ宮殿_01 パルマ・ピロッタ宮殿_02 パルマ・ピロッタ宮殿_03
パルマのピロッタ宮殿には、私の一番好きな絵があります。パルミジャニーノの「トルコの女奴隷」です。ダ・ヴィンチの綺麗な女性を描いた絵もあり、なかなか見事な絵画が展示されています。また、遠近法を駆使した室内劇場であるファルネーゼ劇場もこの博物館の中にあります。芸術の街パルマに来たらピロッタ宮殿は外せません。
トルコ女奴隷 ダヴィンチ 10102009_19_ファルネーゼ劇場_01

2. ブレーシアの市立博物館
サンタジュリア博物館_01 サンタジュリア博物館_02 サンタジュリア博物館_03
2011年に世界遺産に登録されたサンタジュリア・サンサルバトーレ修道院を改装した博物館で、この中にはブレーシアの歴史が詰まっています。ローマ時代の邸宅の遺跡、ロンゴバルド人支配の時代の展示物、9世紀の修道院の地下礼拝堂、美術品や絵画等々、非常に範囲の広い博物館で、展示物が多くても飽きることはありません。
16052009_12_サンタジュリア博物館_02 16052009_12_サンタジュリア博物館_03 16052009_12_サンタジュリア博物館_04

3. リミニの市立博物館
リミニ博物館_01 リミニ博物館_02 リミニ博物館_03
ここもブレーシアに負けず劣らず展示物の範囲がとても広い博物館です。リミニの歴史に沿って、展示物が分けられていて、とても見易くなっています。宗教画等は、各時代の違いがはっきりとわかって興味を引き付けられます。それに加えて、博物館のすぐ横にあるローマ時代の邸宅の遺跡は、規模も大きく素晴らしいものです。

4. トリノのエジプト博物館
トリノ_エジプト博物館_01 トリノ_エジプト博物館_02 トリノ_エジプト博物館_03
なんで、トリノにエジプト博物館があるのかと疑問に思いながら入ったのですが、その展示物の充実ぶりに驚かされました。何でも、大英博物館に次ぐ規模だそうです。そう言えば、横浜にも来ていたようです。イタリアに来たのに、エジプト博物館などと思わずに、時間があれば、見ておくべきです。

5.アクィレイアの国立考古学博物館
27062010_04_アクイレイア_010 27062010_04_アクイレイア_008 27062010_04_アクイレイア_011
世界遺産でもあるアクィレイアのローマ遺跡を展示している博物館です。アクィレイアは、まだまだ田舎街で、ポンペイ等のローマ時代の遺物を展示しているナポリの国立博物館に比べるとまだまだですが、まだ、遺跡の発掘や復元が十分でないアクィレイアのローマ遺跡を整理して展示しているので見る価値は充分です。それに、入場者には、もれなくDVDのお土産があります。

例によって、ミラノのブレラ博物館やフィレンツェのウフィツ美術館等の超有名な博物館・美術館は番外にしています。

5位までに小さな街の博物館・美術館はありませんでしたが、それでもいくつか印象深く残ったところがあります。もちろん、展示物は、大きな街に比べると落ちるのですが、たまに、思いがけない有名な画家の絵やフレスコ画を見ることが出来ます。それに、何と言っても、小さな村の博物館・美術館では、親切な街のボランティアの人たちが、一人で訪れたイタリア語もできない日本人に一生懸命に説明してくれるのです。時には、たどたどしい英語で説明してくれる人がいたり、くしゃくしゃになった古い英語のパンフレットを探し出してくれたり、コンピアーノとフォンタネッラートでは若い女性のボランティアがマンツーマンで英語のガイドをしてくれました。そんな親切に触れると、本当にこの街に来て良かったと思ってしまいます。

最後に、そんな小さな街の博物館を紹介します。左の写真はパルマ近くの街フォンタネッラートのお城にある博物館です。中はポントレモーリのお城の博物館、右は街全体が美術館のようなボローニャの先にあるドッツァです。
フォンタネッラート城外観_009 ポントレモーリ_カステッロ博物館_002 ドッツァ村並_001

そろそろランキングのネタも切れて来ました。
次は何にするかお楽しみに。
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2011-11-09(Wed)

イタリアの観光地のランキング、その23(北イタリアの宮殿・建物)

教会やお城を除く歴史的な建物には、宮殿、劇場、塔等があります。今回は北イタリアの街にあるそれらの建物にランキングをつけてみました。

実は、このランキングは非常に難しいのです。イタリアの街を歩いていると、まだまだ現役で使っている宮殿があっちこっちにあります。その中で内部が公開されていて、観光客が中まで入ることができる宮殿は限られているのです。従って、やはり、観光客に開放されていて博物館・美術館が併設されている宮殿や劇場が対象となってしまいます。但し、博物館・美術館の展示物に関するランキングは別に書きたいと思います。

1. マントヴァのドゥカーレ宮殿(世界遺産)
マントヴァの駅から旧市街への1本道はなかなか雰囲気があります。その行きつく先にドゥカーレ宮殿があります。従って、観光客は自動的にこの宮殿に吸い込まれていくように入っていきます。この大きな宮殿は街の外れのサン・ジョルジョ城に繋がっています。ここの展示物はとても素晴らしいのですが、特に、宮殿内部のフレスコ画が必見です。
マントヴァ_ドゥカーレ宮_01 マントヴァ_ドゥカーレ宮_02 マントヴァ_ドゥカーレ宮_03

2. パドヴァのラジョーネ宮殿
ベスト5の中で唯一世界遺産に登録されていない宮殿です。外見はヴィチェンツァのバシリカに似ている建物です。ブレーシアにも同じデザインの建物がありますが、どれも素晴らしいと思っています。この宮殿の1階はマーケットになっていて、たくさんの店が入っています。今でも現役の建物なのです。更に、この宮殿の周りの広場には屋台の店で埋め尽くされているのです。まさに、パドヴァの中心街で、もちろん、買い物客や観光客でいつも賑わっているところです。大きな馬の像がある2階の大広間の内面にびっしりと描かれたフレスコ画は必見です。
パドヴァ_ラジョーネ宮_001 パドヴァ_ラジョーネ宮_002 パドヴァ_ラジョーネ宮_003

3. ジェノヴァの王宮(世界遺産)
ジェノヴァはヴェネツィアと同様に海洋国家として一世を風靡した街です。貿易で儲けた大金持ちの貴族の宮殿が数多く残り、世界遺産に登録されていますが、その中で一番のお気に入りは、ジェノヴァ・プリンチペ駅近くの王宮です。白と赤の宮殿を見た後で、豪華な宮殿はもう食傷気味だったのですが、いやいや、その素晴らしさは新たな感動を届けてくれました。
ジェノヴァ_王宮_01 ジェノヴァ_王宮_02 ジェノヴァ_王宮_03

4. ヴィチェンツアのオリンピコ劇場(世界遺産)
ヴィチェンツァの旧市街のパッラーディオ大通りの最後にあるのがオリンピコ劇場です。室内の古代劇場はサッビオネータやパルマにもありますが、やはり、パッラーディオ設計のオリンピコ劇場が一番です。ヴィチェンツァに来たらここは外せません。もうひとつ、ランキング外ですが、街外れにあるパッラーディオのロトンダも素晴らしい建物でしたが、次回以降のどこかで取り上げたいと思います。さすがは、パッラーディオですね。
ヴィチェンツァ・オリンピコ劇場_001 ヴィチェンツァ・オリンピコ劇場_002 ヴィチェンツァ・オリンピコ劇場_003

5. トリノのヴェナリア宮殿(世界遺産)
トリノも宮殿の街です。但し、サヴォイア家の創ったこの街はフランスの香りが強く残っています。その中でも一番フランスを感じる宮殿がヴェナリア宮殿です。あのヴェルサイユ宮殿が手本にしたのがこの宮殿の庭と言われています。但し、残念ながら、宮殿内の絵画、彫刻や家具等は、ナポレオンに持ち去られてさっぱりとしています。広大な宮殿の庭もまだ修復途中ですが、近い将来には大人気になりそうな観光スポットです。
トリノ_ヴェナリア城_001 トリノ_ヴェナリア城_002 トリノ_ヴェナリア城_003

5.ストレーザのボッロメーオ宮殿
同率5位には、マッジョーレ湖に浮かぶイソーラ・ベッラに建つボッロメーオ宮殿です。18世紀に建てられ、ナポレオンも招待された贅沢な宮殿は、もう、開けた口が塞がりません。特に、海の中をイメージした内装の部屋は必見です。それに加えて、素晴らしい庭園に遊ぶ白い孔雀が印象的でした。もちろん、湖からの眺めも最高です。
ストレーザ_ボッロメーオ宮_001 ストレーザ_ボッロメーオ宮_002 ストレーザ_ボッロメーオ宮_003
ストレーザ_ボッロメーオ宮_004 ストレーザ_ボッロメーオ宮_005 ストレーザ_ボッロメーオ宮_006

悩みに悩んで、一応、順位は付けましたが、実は、上に挙げた宮殿は甲乙つけがたく同レベルに印象が強かったのです。何故か、パドヴァのラジョーネ宮殿を除き。選んだ全てが世界遺産となりました。上の6つに加えて、フランスの影響が強く残る世界遺産でもあるトリノのマダマ宮殿(左)、世界遺産以外では、オーストリアの影響が強いトリエステ(中)とモンツァの王宮(右)も同じくらい素晴らしかったと思っています。
トリノ_マダマ宮殿 036 トリエステ 245 モンツァ王宮_006

次回は、北イタリアの博物館と美術館について紹介するつもりです。
2011-10-30(Sun)

イタリアの観光地のランキング、その22(シチリアの観光地)

昨日は、コスギフェスタ2011でした。何のことかわからない人が多いと思いますので簡単に説明します。最近、高層マンションが並び立っている武蔵小杉で、高層マンションを中心にした地域のお祭りだったのです。要するに、新興勢力である高層マンション住民と地元の商店街及び住民との「ふれあい」を目的とした結構規模の大きなお祭りでした。それも第1回なので、どうなることかと心配でしたが、地域住民が5000人以上も集まり大成功でした。地元を中心に集めたステージパフォーマンスも素晴らしくて、この「ふれあい」はイタリアには負けないと思いました。但し、1回目からこんなに盛り上がって、これを維持するために、来年からは更に大変になると思います。でも、海外に長くいた人には、日本人の素晴らしさを思い知らされた感があります。日本人万歳!!!

さて、話は変わって、シチリアの美しいエトナ山(個人的にはシチリア富士と呼んでます)は世界で一番活発な火山で、時々、激しく活動して爆発するそうです。イタリアと言えばヴェスビオ火山のイメージが強く、火山が爆発すると周辺の街が火山灰で埋まってしまいそうな気がします。ですから、エトナ山が爆発してタオルミーナが埋没してしまうかもしれないと思って、早いうちにシチリアのランキングをやっておかないといけないと不安になってきました。そこで、今回は突然、シチリアの観光地を比べることにします。

しかし、偉そうにランキングを行うことが出来るほどシチリアの街を訪ねた訳ではありません。サッカーの森本がいたカターニャ、ギリシャが築いた古い街のシラクーサとその周辺、そして、風光明媚でシチリアの田舎がそのまま残っている西海岸は行ったことがないので、このランキングには入れられません。ですから、このランキングは、全シチリアではありませんので、ここに書いたことだけでシチリアを判断しないで下さい。

それでは、足を運んだことがある限られた地域だけのランキングを紹介します。

1. タオルミーナ
タオルミーナ_001 タオルミーナ_002 タオルミーナ_003
タオルミーナ_004 タオルミーナ_005 タオルミーナ_006
「ここはシチリアの街ではありません」。これはシチリアの人が言った言葉です。そのとおり、ここに来た人は誰が見てもそう思うでしょう。外国人観光客で溢れたこの街は、シチリア本土の人達とは違う人種の人ばかりです。古い時代には、丘の上にある城壁に囲まれたローマ時代に築かれた小さな街だったのですが、今や、誰もが憧れている国際的なリゾート地となってしまいました。タオルミーナの街外れから見えた雄大なエトナ山は忘れられません。6月だと言うのに雪の帽子をかぶっていました。

2.パレルモ
パレルモ_001 パレルモ_002 パレルモ_003
パレルモ_004 パレルモ_005 パレルモ_006
南イタリアの港街は汚いことで有名です。パレルモもナポリに負けず劣らず汚い港街です。でも、そこには歴史と文化を感じます。それもイタリアの他の土地には無い独特のものです。この文化の源はアラブとノルマンディーです。そして、パレルモは、今の世では考えられない事ですが、イスラム教とキリスト教が仲良く共存していた土地でもあるのです。そんな歴史と文化を感じながらこの街を歩くと、汚くてもこの街が大好きになります。

3.チェファルー
チェファルー_001 チェファルー_002 チェファルー_003
イタリアの「最も美しい村」に選ばれた街です。しかし、今や、観光客の多いリゾート地で、夏には海水浴客と観光客でいっぱいです。それほど人気のあるチェファルーの街ですから、趣のある旧市街と大聖堂、岩山の上のお城、前に広がる綺麗な海には、人々を惹きつける魅力があります。この街は「ニューシネマパラダイス」のロケが行われたことでも有名です。でも、個人的には、もっとシチリアの静かな田舎街の雰囲気が欲しいですね。

4.アグリジェント
アグリジェント_001 アグリジェント_002 アグリジェント_003
やっと、シチリアの世界遺産が出て来ました。アグリジェントのギリシャ遺跡は、シチリアが如何に古くから栄えていたのかを目のあたりにします。ここの遺跡は立体的ですので、なおさら観光客を惹きつけます。本当に、ギリシャ時代の建物がここまで復元されているとは驚きでした。従って、世界遺産を求めて、観光客の数は半端じゃありません。

5. エンナ
エンナ_001 エンナ_002 エンナ_003
シチリアのど真ん中にある静かな古い田舎街です。この街の高台にある城(何故か名前がロンバルディア城です)の上からはシチリア全土が見渡せると言われています。大きなシチリアですから、それは信じられません。それでも、東のタオルミーナ方向を眺めるとエトナ山が見え、西にはシチリアの広い草原が果てしなく続きます。そんな雄大な景色を眺めていると、シチリア全土が見えると言うのも、まんざら嘘をついた訳ではないような気がします。

シチリア旅行は、パレルモからメッシーナ(写真左)経由でタオルミーナまでは、海岸線を鉄道で移動、シチリア内陸部ピアッツァ・アルメリーナ(写真中)とアグリジェントへは観光バス、そして、タオルミーナからエトナ、チェファルー経由でパレルモまで乗用車を使いました。途中、2カ月かけてシチリアだけを旅している日本人のバックパッカーに会いました。本当に、うらやましい限りです。右の写真はシチリアの平原です。
メッシーナ_001 パレッツォ・アルメリーナ_001 シチリア_

次回は、また。北イタリアに戻ります。
2011-10-23(Sun)

イタリアの観光地のランキング、その21(北イタリアのローマ遺跡)

ギリシャ・ローマ時代の遺跡はローマとその南にある地域が有名ですが、北イタリアの古い街にもちゃんとあります。そこがイタリアの凄いところです。これらのローマ時代の遺跡を見るたびに思うことは、ローマの偉大さです。その規模の大きさと建築技術の高さは、驚きを飛び越えて奇跡としか言いようがありません。もし、キリスト教が生まれずに、ローマが滅びることなく現代まで続いていたら、産業革命は実際より1000年も早く起こり、人類は今頃、宇宙の果てまで行っていたかもしれません。

ローマのコロッセオやフォロ・ロマーナ及びポンペイの遺跡を見た後に北イタリアのローマ遺跡を見ても、あまり感動しないかもしれません。従って、ここでは、ローマやポンペイを無視して、北イタリアだけのローマ遺跡のランキングを考えました。

1. アクィレイア(世界遺産)
アクィレイア 310 アクィレイア 311 アクィレイア 309
ここは、ミラノからちょっと離れていますが、1998年に世界遺産に登録された北イタリアで最大のローマ遺跡です。古代ローマにおいて、アクィレイアは、第2のローマと言われて、人口20万人の大都市だったのです。ここは、まだ発掘途上ですが、フォロの遺跡とリバーポートの遺跡が大きなものです。博物館も充実していて総主教大聖堂とあわせて見所たっぷりの世界遺産です。

2. ヴェローナのアレーナ
ヴェローナ_アレーナ 040 ヴェローナ_アレーナ 041 ヴェローナ_アレーナ 042
この円形競技場は原形を維持しているという観点からみると一番かもしれません。まだ現役で使用していますから遺跡とはいえないかもしれません。ここには、冬と夏の2回訪れています。夏には、ここで野外オペラが行われそれを見に来たのです。本当に素晴らしい経験で忘れられません。ヴェローナには、アレーナの他にも、ローマ時代の遺跡を展示している博物館と円形劇場の遺跡があります。

3. シルミオーネのローマ邸宅
シルミオーネ 078 シルミオーネ 079 シルミオーネ 086
ガルダ湖の突き出した半島の先のシルミオーネにはローマ時代の大きな温泉付き大邸宅の遺跡があります。ローマ時代から温泉のある避暑地として繁栄してきたシルミオーネならではの遺跡です。大邸宅は非常に大きく立派であった事がわかり、まさに見ごたえのあるローマ遺跡なのです。周りのガルダ湖の景色とこのローマ遺跡のマッチは正に圧巻です。中に小さな博物館もあります。

4. ブレーシアのカピトリーノ神殿とサンタジュリア・サンサルバトーレ修道院
ブレシア_カピトリーノ神殿_06 ブレシア_カピトリーノ神殿_08 ブレシア_サンタジュリア博物館_06
ローマ時代のカピトリーノ神殿と円形劇場の遺跡があります。カピトリーノ神殿はかなりの復元が終わり、円形劇場も現在復元しています。また、サンタジュリア・サンサルバトーレ修道院にはローマ時代の邸宅跡が残っています。この修道院も9世紀に創建されたもので、現在は、ローマ時代と修道院の複合建築の博物館となっています。2011年に、「ロンゴバルド人の支配地」として世界遺産に登録された地域の一つに選ばれたそうです。

5. リミニのローマ遺跡
リミニ_アウグストゥス・アーチ_04 リミニ_ティベリオ橋_08 リミニ_博物館_20
ボローニャから普通列車で1時間半のところにあるアドリア海の港街リミニは、紀元前263年からローマの植民地でした。シーザーがラヴェンナからルビコン川を渡って着いたのがリミニです。正に、「賽は投げられた」ところがリミニなのです。その後も、ローマにとって重要な街として栄えて、現在でもアウグストゥス帝のアーチ、ティベリウス帝の橋、円形闘技場等のローマ遺跡を見ることが出来ます。更に、博物館のすぐ隣にはローマ時代の邸宅の遺跡もあります。

5.ルーニのローマ遺跡
ルーニ_ローマ遺跡フォロ_13カルド・マキシム ルーニ_ローマ遺跡円形劇場_06 ルーニ_ローマ遺跡円形闘技場_06
ジェノヴァから列車で東に1時間半ほどにあるスペツィア県のルーニ村が同点5位です。ここにはフォロを始めとして、ローマ神殿、円形闘技場とローマ劇場を含む大きなローマ遺跡群があります。ローマ時代には、ローマからマルセイユに繋がるAurelia街道の通過点に位置し、しかも北へはローマからイギリス・カンタベリーまで延びるFrancigena街道に繋がる交通の要所で、更に、リグリア海に面した港もあった人口10万人の大きな街でした。紀元1000年まで街として存在していたのですが、近隣諸国との抗争だけではなく、海岸線が2キロ南に移動したこと、及びマラリア・ペストの流行で、住民のほとんどは周辺の街(サルザーナ、カッラーラ、マッサ、オルトノーヴォ等)に移り住み、ついにルーニは消滅してしまったそうです。

その他、ミラノを始めとして、トリノ、トリエステ、アオスタ等の歴史のある古い街にはローマ遺跡があります。しかし、大きな街では、ローマ遺跡の上に中世のお城や宮殿を建ててしまうので、ほとんどのローマ遺跡は地下に埋もれています。ローマ遺跡の上に建っている建物も歴史的に重要であることが多く、遺跡の発掘もままならないようです。従って、大きな街では表面に出ているほんの一部の遺跡だけ見ているわけです。イタリアは本当に奥が深いですね。
2011-10-14(Fri)

イタリアの観光地のランキング、その20(ミラノのローマ遺跡)

さて、今回はガイドブックにも載っていないミラノのB級観光地です。ローマ時代からの古い街であるミラノの街には、とんでもないところにローマ時代の遺跡があります。もちろん、ローマやポンペイのローマ遺跡とは比べ物にならないほど規模も小さく管理もされていません。また、ミラノの他の観光地ほどの価値もありませんので、そんなところを見に来る観光客はほとんどいません。それに加えて、歴史のある大きな街ミラノはローマ時代から中世・近代までの発展にともない、古い時代のものは一番下に埋もれてしまって、それとわかるような遺跡はほんの一部しか見ることが出来ないのです。それでも、ミラノの街並みを楽しみながら歩いていて、時々、そんな遺跡を目にすると、ミラノの歴史を感じて嬉しくなってきます。それでは、ミラノの街のローマ遺跡巡りの開始です。

ミラノは、ローマ時代には、城壁で囲まれていた都市でした。ドゥオモの位置がローマ時代でも中心です。このドゥオモの地域を中心に、東はカイローリ、西はサンバビラの駅とモンテナポレオーネ通り、北はスカラ座の先、南はミッソーリと今のミラノに比べるとかなり小さく纏まっていました。ですから、ローマ時代の城壁の内側が、所謂、ミラノの一番古い旧市街になるのでしょうね。その中には、現在のサン・セボルクロ教会とアンブロジアーナ美術館のところに位置していた公開集会場(フォロ)の他に、考古学博物館の位置にあった馬車の競技場と王宮エリア、その近くに円形劇場、サンバビラの南には公衆浴場等があったようです。城壁の外には大きな円形闘技場がありました。キリスト教の影響が強くなった4世紀には、城壁内には2つの大聖堂と洗礼堂(ドゥオモの地下に眠っています)、城壁外には前々回に紹介したような5つの教会が建てられています。この頃、ミラノは西方古キリスト教の中心であり、西ローマ帝国の首都になっています。
ローマ時代のミラノ(2) ローマ時代の古い教会 21032009_今日のドゥオモ

では、ランキングです。今回は3位までです。

1. ドゥオモの地下に眠るサンタ・テクラ聖堂の一部と聖ジョバンニ・アッレ・フォンティ洗礼堂
03052009_03_ドゥオモ地下_06 03052009_03_ドゥオモ地下_07 03052009_03_ドゥオモ地下_08
前々回に紹介したドゥオモの地下に眠っている遺跡です。ドゥオモの入り口付近に地下へ繋がる階段がありますので、入場料を払って中に入ります。歴史のあるドゥオモよりもさらに古いこれらの遺跡を見ると、ミラノが如何に古い街であるかを実感させられます。ドゥオモ広場では、地下鉄工事のときにも遺跡が発掘されています。それは、当時あったポルタロマーナまでの屋根つきの幹線道路(カルドマキシムズ)の遺跡だそうです。ドゥオモ広場の地下にあるツアリストオフィスに行くと、説明はありませんがその遺跡が床下に見えるようになっています。

2. 考古学博物館とローマ時代王宮の遺跡
考古学博物館_城壁_01 考古学博物館_城壁_02 王宮遺跡_03
考古学博物館の裏庭に、ローマ時代の城壁と城塔が残っています。従って、考古学博物館が当時のミラノの西端の城壁に位置していたことがわかります。これらの遺跡は、隣接するサン マウリッツィオ教会と旧マッジョーレ修道院の一部として使われていたためにローマ時代のまま壊されずに残っていたそうです。城塔の内部には、修道院時代のフレスコ画が残っています。考古学博物館から東に行くとローマ時代の王宮跡の遺跡があります。このエリアは現在も発掘途上で、数年後にはローマ時代の王宮遺跡の全貌を見ることが出来るでしょう。

3. 円形闘技場の遺跡(アンフィテアートロ・ロマーナ)
07022009_円形競技場_001 07022009_円形競技場_005 07022009_円形競技場_006
サン・ロレンツォ教会の先に円形競技場の遺跡があります。ここは、将来、遺跡公園にする予定とのこと。既に、きれいに整備されていますが、まだ、一部工事中です。博物館が併設されていますので、近い将来、ミラノの観光資源の一つになるかもしれません。

この他にも、ミラノのローマ遺跡はいくつかありますが、何の説明もなく、街歩きをしていると突然目に入り、自分なりに調べないと何の遺跡だか分りません。考古学博物館から南に歩くとトリノ通りの近くに、馬車の競技場の遺跡らしいものがあります。また、東のドゥオモ方面に歩くと、旧証券取引所の地下にローマ時代の円形劇場の遺跡があり、更に、ドゥオモの先のサンバビラ方向には、ローマ時代の公衆浴場の遺跡が広場のモニュメントとして飾られています。公衆浴場から発掘された床のモザイクは考古学博物館にも展示されています。現在、表面にあらわれているローマ時代の遺跡はこれくらいでしょう。しかし、中世や近代に建てられた宮殿や教会の下には、たくさんのローマ時代の建物の遺跡が眠っているはずです。でも、宮殿や教会も立派な歴史的な建物ですから、これからもずっと埋もれたままなのでしょうね。
24012009_09円形劇場 31012009ローマ浴場_01 31012009ローマ浴場_03
ミラノだけでなく、ローマ時代の遺跡は北イタリアにもいっぱいあります。もちろん、ローマやポンペイ及びシチリアや南イタリアに比べると比較になりませんが、それでも、日本人が見ると感激してしまいます。次回は、北イタリアのローマ時代の遺跡を紹介します。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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