2010-10-11(Mon)
カーポ・ディ・ポンテ
カーポ・ディ・ポンテはブレーシアの北、アルプスの麓にある小さな村で、ロンバルディア州ブレーシア県に属します。ブレーシアから私鉄のLe Nord線に乗り1時間35分のところです。ここには、1976年にイタリアで最初に世界遺産に登録されたヴァル・カモニカ(カモニカ渓谷の意味)の岩絵群があります。1万年前の旧石器時代から古代ローマ時代のアルファベットまで約8000年に渡る線刻画が氷河で平らになった岩盤に14万点も掘られているのです。要するに、単なるイタリア人が大好きな落書きなのですが、落書きも古くなれば世界遺産になってしまうのです。カモニカ渓谷は70キロにも及ぶ氷河の流れが作った渓谷で、アルプスから流れるオーリオ川がイセーオ湖まで注がれています。イタリア国鉄に比べるととても綺麗なLe Nord線は、ブレーシアからイセーオ湖の湖畔を通りオーリオ川に沿ってカモニカ渓谷を走っていきます。車窓からの湖と山河の景色はとても綺麗で、映り行く車窓を見ていると1時間35分の時間はあっという間です。
14万点の線刻画は、この周辺にあるいくつかの場所で発見されて公園や保護地域として保存されています。カーポ・ディ・ポンテでは、約30ヘクタールの国立ナクアーネ岸壁線刻画公園として保存されて公開されています。この公園の一番大きな岸壁には1000以上の線刻画が刻まれていますが、まずは、線刻画がどんなものなのかを紹介します。左の写真が岸壁に刻まれた線刻画で、右の写真はその岸壁の横に立てられていたパネルの写真です。

岩に描かれた線刻画は、ちょっと見ただけではわからないのですが、じっと見ていると見えてきます。この公園には線刻画の描かれた岩が100以上もあり、横に立っているパネルの写真を見ながら岩に描かれた線刻画を探し出して確認しているようなものです。この線刻画は、考古学上、当時の人の暮らしを知る上での貴重な資料なのだそうです。

カーポ・ディ・ポンテの駅から公園までは歩いて10分ほどです。村の裏山の中腹にある公園で、公園までの山道は整備されて歩きやすくなっていますが、ちょっと昇りは大変です。でも、木陰から時々現れる雄大な景色は疲れを忘れさせてくれます。公園の入場料は4ユーロ、公園入口に小さな土産物屋があるだけで、公園内は出来るだけ自然の状態を維持していて、ほとんど手が加えられていません。世界遺産に登録されてから30年以上になりますが、ほとんど観光化されてなく、とても癒される素晴らしい公園です。

線刻画の観賞を終えると、駅方面に戻りカーポ・ディ・ポンテの村を散策しました。オーリオ川沿いの人口2400人余りの小さな村です。オーリオ川を渡った先にも市立公園が2つあり、そこにも線刻画があるそうですが、それよりも澄んだオーリオ川の流れ、川に沿った田舎の村の街並と周りの雄大な山々の景色のほうが印象的です。村を通り越してオーリオ川を渡った山の崖っぷちに、山と河に溶け込んだような岩で作られたロマネスク様式の教会が見えます。12世紀に建てられたサン・シーロ教会です。忘れられないほど素晴らしい景色でした。この周辺にはこのサン・シーロ教会のような古いロマネスク様式の教会が他にもありますが、やはり、このサン・シーロ教会に勝る景色はないと思います。

カーポ・ディ・ポンテには、ブレーシアから私鉄のLe Nord線に乗って行きます。国鉄ブレーシア駅の1番線プラット・ホームのミラノ側先端にLe Nord線のプラット・ホームがあり、その手前にLe Nord線の切符売り場があります。この列車は朝の9時7分から2時間間隔なので本数が少ない為、乗り遅れると大変ですから、イタリア国鉄の遅れを考えてブレーシアには30分くらい早めに着くように計画してください。また、カーポ・ディ・ポンテ駅は無人の田舎駅(但し、バールがあるので切符の購入は可能です)ですから、ブレーシアで帰りの切符も購入しておいたほうが無難です。列車はとても綺麗で、学校の休みのシーズンにはイセーオ湖へのレジャーの人やアルプスの麓に行く人で結構賑わっています。但し、カーポ・ディ・ポンテで降りる人はそれほど多くはありませんので、今どの駅を通っているかは、必ず把握しておいてください。所要時間は1時間35分で料金は片道5.55ユーロです。
カーポ・ディ・ポンテからブレーシアへの戻りも2時間間隔ですので、帰りの列車の時間に合わせて駅に戻るようにしてください。午後は、2時19分から2時間間隔だったと思います。時刻表はLe Nordのホームページ(英語もあるが使えません)で入手可能です。



14万点の線刻画は、この周辺にあるいくつかの場所で発見されて公園や保護地域として保存されています。カーポ・ディ・ポンテでは、約30ヘクタールの国立ナクアーネ岸壁線刻画公園として保存されて公開されています。この公園の一番大きな岸壁には1000以上の線刻画が刻まれていますが、まずは、線刻画がどんなものなのかを紹介します。左の写真が岸壁に刻まれた線刻画で、右の写真はその岸壁の横に立てられていたパネルの写真です。


岩に描かれた線刻画は、ちょっと見ただけではわからないのですが、じっと見ていると見えてきます。この公園には線刻画の描かれた岩が100以上もあり、横に立っているパネルの写真を見ながら岩に描かれた線刻画を探し出して確認しているようなものです。この線刻画は、考古学上、当時の人の暮らしを知る上での貴重な資料なのだそうです。



カーポ・ディ・ポンテの駅から公園までは歩いて10分ほどです。村の裏山の中腹にある公園で、公園までの山道は整備されて歩きやすくなっていますが、ちょっと昇りは大変です。でも、木陰から時々現れる雄大な景色は疲れを忘れさせてくれます。公園の入場料は4ユーロ、公園入口に小さな土産物屋があるだけで、公園内は出来るだけ自然の状態を維持していて、ほとんど手が加えられていません。世界遺産に登録されてから30年以上になりますが、ほとんど観光化されてなく、とても癒される素晴らしい公園です。



線刻画の観賞を終えると、駅方面に戻りカーポ・ディ・ポンテの村を散策しました。オーリオ川沿いの人口2400人余りの小さな村です。オーリオ川を渡った先にも市立公園が2つあり、そこにも線刻画があるそうですが、それよりも澄んだオーリオ川の流れ、川に沿った田舎の村の街並と周りの雄大な山々の景色のほうが印象的です。村を通り越してオーリオ川を渡った山の崖っぷちに、山と河に溶け込んだような岩で作られたロマネスク様式の教会が見えます。12世紀に建てられたサン・シーロ教会です。忘れられないほど素晴らしい景色でした。この周辺にはこのサン・シーロ教会のような古いロマネスク様式の教会が他にもありますが、やはり、このサン・シーロ教会に勝る景色はないと思います。



カーポ・ディ・ポンテには、ブレーシアから私鉄のLe Nord線に乗って行きます。国鉄ブレーシア駅の1番線プラット・ホームのミラノ側先端にLe Nord線のプラット・ホームがあり、その手前にLe Nord線の切符売り場があります。この列車は朝の9時7分から2時間間隔なので本数が少ない為、乗り遅れると大変ですから、イタリア国鉄の遅れを考えてブレーシアには30分くらい早めに着くように計画してください。また、カーポ・ディ・ポンテ駅は無人の田舎駅(但し、バールがあるので切符の購入は可能です)ですから、ブレーシアで帰りの切符も購入しておいたほうが無難です。列車はとても綺麗で、学校の休みのシーズンにはイセーオ湖へのレジャーの人やアルプスの麓に行く人で結構賑わっています。但し、カーポ・ディ・ポンテで降りる人はそれほど多くはありませんので、今どの駅を通っているかは、必ず把握しておいてください。所要時間は1時間35分で料金は片道5.55ユーロです。
カーポ・ディ・ポンテからブレーシアへの戻りも2時間間隔ですので、帰りの列車の時間に合わせて駅に戻るようにしてください。午後は、2時19分から2時間間隔だったと思います。時刻表はLe Nordのホームページ(英語もあるが使えません)で入手可能です。
スポンサーサイト