2010-10-28(Thu)
オルジャスカ、ピオナ修道院
今回はミラノの北、コモ湖の沿岸にある修道院です。コモ湖の周辺には3つの有名な古い修道院があります。一つは先日、大変な思いをしてたどり着いたチヴァーテのサン・ピエトロ・アル・モンテ修道院、次が、余りに遠くて行くことを断念したオッスッチョの山奥にあるサン・ベネディット修道院、そして、今回訪ねたオルジャスカのピオナ修道院です。オルジャスカはコモ湖先端の東岸にある街コーリコの南、コモ湖に突き出た半島にある村です。この村を更に半島先端に向かって進むと、最先端に世俗と隔離されたピオナ修道院があります。3つの中では、山の上ではないので、一番楽に行けるところかもしれません。しかし、最寄の駅から4キロ離れていて、しかも、その区間には公共交通機関が存在しないのです。要するに、4キロの道のりを(車がない人は)歩く以外にはないのです。

この修道院は7世紀初めに修道士の共同体を設立したことに始まります。824年のこの区域の修道院リストにその名が入っていることでも確認されています。修道院の教会は10,11世紀前後の初期ロマネスク様式で、石を積み上げた壁に木造の瓦葺屋根でファサードはありません。教会内部のフレスコ画は祭壇部の壁と天井に残っています。また、壁に掛けられた青銅のパネルにキリストの受難が描かれていました。ロマネスク様式の窓の少なくて暗いシンプル教会ですが重い雰囲気があります。

回廊は、教会から100~200年遅れて建てられたようで、後期ロマネスク様式となっています。後期ロマネスクになると芸術性が増して、中庭との調和も良く取れていて、修道院らしい素晴らしい回廊です。回廊の壁にもフレスコ画が残っています。

修道院の周りは整備された公園になっていて、コモ湖と周りの山々の素晴らしい景色を望むことが出来ます。但し、この修道院内には、現在でも修道士が生活していますので、そのエリアには入れません。コモ湖の沿岸にあるアヴェ・マリアの像がとても印象的でした。

この修道院には売店があり、修道士が生産したリキュール、ジャム、飴や化粧品等が、修道院のガイドブック、宗教関連の本やグッズと一緒に売られています。公園内にはバールもあり、飲み物やスナックもありますので、ここを訪れる観光客は結構多いようです。外国人の観光客も数人見かけましたが、もちろん、日本人は一人もいません。一緒になった団体客は、1日に1便だけのコーリコからの遊覧船を利用して来ていました。また、修道院入口には観光客用の大きな駐車場があり、車で訪れるイタリア人観光客も多いようです。オルジャスカ村から修道院までは、景色の良い整備された道路が出来ていますので、この村に宿泊して修道院まで散策している観光客にも何人か遭遇しました。しかし、駅から4キロの道のりを歩いて来るような人は余りいないようです。

オルジャスカ村に一番近いイタリア国鉄駅はドーリオ駅です。この駅は、無人の田舎駅で構内にはバールもありません。駅からコモ湖沿岸の車の往来が多い道路に出て、オルジャスカ村まで北方向に約2キロ歩かなくてはいけません。道すがらコモ湖の景色は楽しめますが、途中には歩道がないところもあり、気持ちの良い散策とはいきません。この道から、ちょっとした丘の上にあるオルジャスカ村に入っていくと、登り道ですが、道も狭くなり車の往来も少なく、やっとイタリアの田舎村を散策している気分になれます。オルジャスカ村のコモ湖を見渡せる崖の上には、ホテル、レストラン、カフェ等が並んでいます。人気のない寂れた田舎の観光地の雰囲気が懐かしさを感じさせてくれます。オルジャスカ村からピオナ修道院へは、丘から湖に降りていく整備された綺麗な散歩道が続いていますので、景色を楽しみながらゆっくりと散策すれば良いだけです。駅からは、片道、1時間ちょっとかかりますので、駅に戻るときはその時間を考慮してください。

ミラノからの列車は、ミラノ中央駅からレッコ又はティラーノ行きの普通列車(9時台を除き1時間に1本)が便利です。レッコまで(40分で着きます)行き、乗り換えてコーリコ行き(11時台を除き1時間に1本)に乗ってドーリオまで(55分で着きます)行ってください(ミラノ中央駅からティラーノ行きに乗っても、レッコの次はコーリコまで停まりませんのでドーリオは通過してしまいますから、レッコで乗り換える必要があります)。レッコから10番目の駅がドーリオ駅(コーリコの2つ手前)です。乗換時間を入れてミラノ中央駅から1時間50分で、料金は5.55ユーロです。ドーリオの次の駅は修道院と同じ名前のピオナ駅ですが、この駅からは、湖を迂回しなくてはいけないので歩く距離がもっと遠くなります。ひょっとしたら、この駅から修道院に行く渡し舟があるのかもしれません。もし、あれば、もっと楽に行くことが出来ます。ミラノからレッコまでは、ポルタ・ガリバルディから1時間間隔で出ているLinea Sでも行くことが出来ますが、乗換時間も長くなり、所要時間が2時間20分になってしまいます。
ミラノへの戻りも、ドーリオからレッコまでは1時間間隔で夜7時50分まで列車がありますので安心です。レッコからミラノへは1時間に3本、ミラノ中央駅行きとポルタ・ガリバルディ行きが夜遅くまで出ています。



この修道院は7世紀初めに修道士の共同体を設立したことに始まります。824年のこの区域の修道院リストにその名が入っていることでも確認されています。修道院の教会は10,11世紀前後の初期ロマネスク様式で、石を積み上げた壁に木造の瓦葺屋根でファサードはありません。教会内部のフレスコ画は祭壇部の壁と天井に残っています。また、壁に掛けられた青銅のパネルにキリストの受難が描かれていました。ロマネスク様式の窓の少なくて暗いシンプル教会ですが重い雰囲気があります。



回廊は、教会から100~200年遅れて建てられたようで、後期ロマネスク様式となっています。後期ロマネスクになると芸術性が増して、中庭との調和も良く取れていて、修道院らしい素晴らしい回廊です。回廊の壁にもフレスコ画が残っています。



修道院の周りは整備された公園になっていて、コモ湖と周りの山々の素晴らしい景色を望むことが出来ます。但し、この修道院内には、現在でも修道士が生活していますので、そのエリアには入れません。コモ湖の沿岸にあるアヴェ・マリアの像がとても印象的でした。



この修道院には売店があり、修道士が生産したリキュール、ジャム、飴や化粧品等が、修道院のガイドブック、宗教関連の本やグッズと一緒に売られています。公園内にはバールもあり、飲み物やスナックもありますので、ここを訪れる観光客は結構多いようです。外国人の観光客も数人見かけましたが、もちろん、日本人は一人もいません。一緒になった団体客は、1日に1便だけのコーリコからの遊覧船を利用して来ていました。また、修道院入口には観光客用の大きな駐車場があり、車で訪れるイタリア人観光客も多いようです。オルジャスカ村から修道院までは、景色の良い整備された道路が出来ていますので、この村に宿泊して修道院まで散策している観光客にも何人か遭遇しました。しかし、駅から4キロの道のりを歩いて来るような人は余りいないようです。



オルジャスカ村に一番近いイタリア国鉄駅はドーリオ駅です。この駅は、無人の田舎駅で構内にはバールもありません。駅からコモ湖沿岸の車の往来が多い道路に出て、オルジャスカ村まで北方向に約2キロ歩かなくてはいけません。道すがらコモ湖の景色は楽しめますが、途中には歩道がないところもあり、気持ちの良い散策とはいきません。この道から、ちょっとした丘の上にあるオルジャスカ村に入っていくと、登り道ですが、道も狭くなり車の往来も少なく、やっとイタリアの田舎村を散策している気分になれます。オルジャスカ村のコモ湖を見渡せる崖の上には、ホテル、レストラン、カフェ等が並んでいます。人気のない寂れた田舎の観光地の雰囲気が懐かしさを感じさせてくれます。オルジャスカ村からピオナ修道院へは、丘から湖に降りていく整備された綺麗な散歩道が続いていますので、景色を楽しみながらゆっくりと散策すれば良いだけです。駅からは、片道、1時間ちょっとかかりますので、駅に戻るときはその時間を考慮してください。



ミラノからの列車は、ミラノ中央駅からレッコ又はティラーノ行きの普通列車(9時台を除き1時間に1本)が便利です。レッコまで(40分で着きます)行き、乗り換えてコーリコ行き(11時台を除き1時間に1本)に乗ってドーリオまで(55分で着きます)行ってください(ミラノ中央駅からティラーノ行きに乗っても、レッコの次はコーリコまで停まりませんのでドーリオは通過してしまいますから、レッコで乗り換える必要があります)。レッコから10番目の駅がドーリオ駅(コーリコの2つ手前)です。乗換時間を入れてミラノ中央駅から1時間50分で、料金は5.55ユーロです。ドーリオの次の駅は修道院と同じ名前のピオナ駅ですが、この駅からは、湖を迂回しなくてはいけないので歩く距離がもっと遠くなります。ひょっとしたら、この駅から修道院に行く渡し舟があるのかもしれません。もし、あれば、もっと楽に行くことが出来ます。ミラノからレッコまでは、ポルタ・ガリバルディから1時間間隔で出ているLinea Sでも行くことが出来ますが、乗換時間も長くなり、所要時間が2時間20分になってしまいます。
ミラノへの戻りも、ドーリオからレッコまでは1時間間隔で夜7時50分まで列車がありますので安心です。レッコからミラノへは1時間に3本、ミラノ中央駅行きとポルタ・ガリバルディ行きが夜遅くまで出ています。
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