2011-07-11(Mon)
イタリアの観光地のランキング、その13(穴場の街)
先日、BS日テレの「小さな村の物語」で、前回のブログで城壁の街のランキングで4位に入れたコンピアーノが取り上げられ、城壁内の人口はわずか30人の小さな村と紹介されていました。この番組は、観光地として紹介することが目的ではないので、だからどうという事は無いのですが、やはり、お気に入りの場所がテレビの番組に取り上げられるととても嬉しく感じます。
さて、いろいろなランキングを作ってきましたが、まだ、お気に入りの街でランキングに出てこないところがあります。“その10”で世界遺産に無縁の街のランキングを作りましたが、残念ながら、 “その10”のベスト5に入らず、しかも、“その11”、“その12”等のランキングでも出てきていない素晴らしい街がまだまだあります。それらの街が入るようなランキングを作りたいのですが、何のランキングにすれば良いのかもう思い当たりません。
そこで、苦肉の策として、イタリアの観光地の穴場をランキングすることとしました。実際に、これらの街は世界遺産でもなく、ガイドブックの端っこに小さく載っているだけでまだ十分に観光化されていないのですが、その分、街を歩いていると、イタリアの文化と生活がより身近に感じられるのです。もちろん、観光をしているだけなのですが、その街に住んでいるイタリア人に溶け込んでいくような錯覚にとらわれます。
1. クレモナ

ヴァイオリンのストラディヴァリウスの街として有名ですが、イタリアで一番高い111メートルのトラッツォからの眺めは最高です。中世の面影を残す街並みとその街を取り巻く肥沃なロンバルディ平野は、今でも記憶に残っています。中世の雰囲気を残す旧市街にはお菓子屋やパスタ屋さんが多く、女性好みの街でもあります。やはり、この街が穴場の筆頭でしょう。
2.アレッツォ

イタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」が好きな人は、絶対にこの街を訪れなくてはいけません。グランデ広場のカフェに座って、映画のシーンを思い出すだけで、この街に来る価値があります。出来れば、秋か冬の雨が降りそうなくらい曇っている日が良いかもしれません。残念ながら、訪ねた日は夏でしかも快晴でしたので、映画のムードに浸ることが出来ませんでした。
3. ボローニャ

ミラノとフィレンツェを結ぶ中間にある大きな街がボローニャです。かなり大きな街でしかも人口が多いのですが、所謂大都市のような雰囲気ではありません。ポルチコに並んでいるカフェに座って、ゆったりとエスプレッソを飲んでいる人たちの顔は、田舎の村の広場にあるカフェに座っているイタリア人の顔です。一番イタリアらしい街かもしれません。
4. リミニ

リゾート地のランキングでは【番外】として取り上げましたが、リゾート地としてだけでなく観光地としても見逃すわけには行きません。この街にはローマ時代から2000年の歴史が詰まっています。幅の広い観光スポットを訪ねる街歩きも素晴らしいのですが、各時代の充実した展示物が揃っているこの街の博物館は、知る人ぞ知る穴場です。「地球の歩き方」では、この街をサン・マリノへの玄関口と紹介されているだけなのですが、非常にもったいないと思います。
5.クレマ

この街はガイドブックにも載っていないかもしれません。ミラノから近いので、暇つぶしに期待もしないで訪ねたのですが、良い意味で、期待を裏切られました。ルッカに匹敵するほどの城壁に囲まれ、城壁の中の旧市街の雰囲気は最高です。彫刻で飾られた宮殿のような大きなお屋敷は、アパートとして、今でも使われています。この街は大穴ですね。
5. アスティ(同点5位です)

この街は、観光よりも、ピエモンテ州のワインと食材の街として有名です。でも、観光の面でも、十分に満足させてくれます。今でも120を数える塔のある街並みは、ローマ時代以前に築かれたこの街の長い歴史を感じます。一時はトリノよりも栄えていたこの街のドゥオモは、大穴にふさわしいと思います。もちろん、食材を求めてメルカートを歩くのも楽しいでしょう。
上記の6つの街は、いずれも大きな街ですので列車の駅があります。ですから、列車の乗り方と時刻表さえ知っていれば、簡単に行くことが出来ます。もちろん、有名な観光地に比べると、観光面では落ちます。でも、先程も書いたように、本当のイタリアに会いたい人は、これらの街を訪ねて街歩きをしてください。イタリアが好きな人は、イタリアが大好きになります。
次のランキングは、世界遺産に戻ります。お楽しみに。
さて、いろいろなランキングを作ってきましたが、まだ、お気に入りの街でランキングに出てこないところがあります。“その10”で世界遺産に無縁の街のランキングを作りましたが、残念ながら、 “その10”のベスト5に入らず、しかも、“その11”、“その12”等のランキングでも出てきていない素晴らしい街がまだまだあります。それらの街が入るようなランキングを作りたいのですが、何のランキングにすれば良いのかもう思い当たりません。
そこで、苦肉の策として、イタリアの観光地の穴場をランキングすることとしました。実際に、これらの街は世界遺産でもなく、ガイドブックの端っこに小さく載っているだけでまだ十分に観光化されていないのですが、その分、街を歩いていると、イタリアの文化と生活がより身近に感じられるのです。もちろん、観光をしているだけなのですが、その街に住んでいるイタリア人に溶け込んでいくような錯覚にとらわれます。
1. クレモナ



ヴァイオリンのストラディヴァリウスの街として有名ですが、イタリアで一番高い111メートルのトラッツォからの眺めは最高です。中世の面影を残す街並みとその街を取り巻く肥沃なロンバルディ平野は、今でも記憶に残っています。中世の雰囲気を残す旧市街にはお菓子屋やパスタ屋さんが多く、女性好みの街でもあります。やはり、この街が穴場の筆頭でしょう。
2.アレッツォ



イタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」が好きな人は、絶対にこの街を訪れなくてはいけません。グランデ広場のカフェに座って、映画のシーンを思い出すだけで、この街に来る価値があります。出来れば、秋か冬の雨が降りそうなくらい曇っている日が良いかもしれません。残念ながら、訪ねた日は夏でしかも快晴でしたので、映画のムードに浸ることが出来ませんでした。
3. ボローニャ



ミラノとフィレンツェを結ぶ中間にある大きな街がボローニャです。かなり大きな街でしかも人口が多いのですが、所謂大都市のような雰囲気ではありません。ポルチコに並んでいるカフェに座って、ゆったりとエスプレッソを飲んでいる人たちの顔は、田舎の村の広場にあるカフェに座っているイタリア人の顔です。一番イタリアらしい街かもしれません。
4. リミニ



リゾート地のランキングでは【番外】として取り上げましたが、リゾート地としてだけでなく観光地としても見逃すわけには行きません。この街にはローマ時代から2000年の歴史が詰まっています。幅の広い観光スポットを訪ねる街歩きも素晴らしいのですが、各時代の充実した展示物が揃っているこの街の博物館は、知る人ぞ知る穴場です。「地球の歩き方」では、この街をサン・マリノへの玄関口と紹介されているだけなのですが、非常にもったいないと思います。
5.クレマ



この街はガイドブックにも載っていないかもしれません。ミラノから近いので、暇つぶしに期待もしないで訪ねたのですが、良い意味で、期待を裏切られました。ルッカに匹敵するほどの城壁に囲まれ、城壁の中の旧市街の雰囲気は最高です。彫刻で飾られた宮殿のような大きなお屋敷は、アパートとして、今でも使われています。この街は大穴ですね。
5. アスティ(同点5位です)



この街は、観光よりも、ピエモンテ州のワインと食材の街として有名です。でも、観光の面でも、十分に満足させてくれます。今でも120を数える塔のある街並みは、ローマ時代以前に築かれたこの街の長い歴史を感じます。一時はトリノよりも栄えていたこの街のドゥオモは、大穴にふさわしいと思います。もちろん、食材を求めてメルカートを歩くのも楽しいでしょう。
上記の6つの街は、いずれも大きな街ですので列車の駅があります。ですから、列車の乗り方と時刻表さえ知っていれば、簡単に行くことが出来ます。もちろん、有名な観光地に比べると、観光面では落ちます。でも、先程も書いたように、本当のイタリアに会いたい人は、これらの街を訪ねて街歩きをしてください。イタリアが好きな人は、イタリアが大好きになります。
次のランキングは、世界遺産に戻ります。お楽しみに。
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