2012-05-21(Mon)
イタリアの旅行計画、その9(列車のトラブル編の続き)
気がついたら、前回の更新から1カ月近く経ってしまいました。それでは、残りのトラブルを書いて行くこととします。残りの2つを書く予定でしたが、強く印象に残っているトラブルは全部で6つありましたので、今回は、残りの3つを書くことにします。従って、4番から始まります。
4. 列車の遅れで乗り換えに間に合わず(ジェノヴァ)
ミラノからルッカに行く時です。ミラノからジェノヴァに行って、ジェノヴァからローマ行きのインターシティに乗る予定でしたが、ジェノヴァに着いたのが20分遅れたので、到着10分後発のローマ行きはすでに出てしまった後でした。他の乗り遅れた乗客と一緒に駅のインフォメーションで次のインターシティのチケットに変更してもらったのですが、次のICは1時間後に出る上に、所要時間も40分も多くかかるので、ルッカ到着は合計で予定より2時間遅れとなってしまいました。それでも、追加料金なしで目的地に着いたので、まあ、良い方かもしれません。但し、乗った列車は満員で、指定席が取れず、1時間半の乗車時間は、あっちこっち空いている席を渡り歩いていました。この影響で、この日の旅行は、全てが2時間遅れとなってしまって、最終的には、アッシジのホテルで寝る時間まで2時間遅れです。写真はルッカです。

5. 列車のドアが開かずに降りられず
ヴェローナからトリエステに向かう時です。ヴェネツィア・メストレで、ユーロスターからトリエステ行きの普通列車に乗り換える予定でしたが、ヴェネツィア・メストレで、乗っていた車両のドアが開かないのです。イタリア人を含む5,6人の乗客と騒いで、ドアをたたいたのですが、結局、ユーロスターは無情にも走り出して、次の駅であるヴェネツィア・サンタルチアまで連れて行かれてしまいました。ヴェネツィア・サンタルチア駅で、事情を話して(ここは、さすがに英語でも大丈夫)、どうすれば良いかを聞いたところ、運の良いことに次のトリエステ行きが40分後にありました。従って、ヴェネツィア・サンタルチアを40分間歩いて観光することが出来たのです。もちろん、追加料金なしです。写真はヴェネツィア・サンタルチアです。

6. 切符に打刻印を記録できず
地方の駅に行くと、切符の打刻機が壊れていることが良くあります。そんな時は、自分で、手書きで時刻を入れたり、列車に乗ってから車掌さんに事情を話して、車掌さんに時刻を記入してもらったりして対処するしかありません。そんなトラブルは日常茶飯事ですが、もちろん、罰金無しで処理してくれます。しかし、打刻機がある場合に、打刻忘れや、意識して打刻しなかった場合は、当然ながら罰金となります。1回だけ罰金を取られたことがあります。この時、列車の発車時間ぎりぎりに駅に着いたので、そのままホームに走って、発車しようとしている車掌さんに声をかけて、なんとか列車に飛び乗ることが出来ました。当然、打刻する余裕はありませんでした。列車が走りだしてから、“はあはあ”言いながら、車掌さんに打刻してない旨を伝えると、車掌さんはニコニコ笑いながら5ユーロの罰金の請求書を出してきました。この列車に乗れなかったら、更に数時間も待たないといけなかったので、5ユーロなら安いものだと考え直して、笑顔の車掌さんに支払いました。写真は、列車に飛び乗った駅、西リヴィエラ海岸の避暑地、サヴォーナです。この駅舎は北イタリアで一番近代的な建造物でした。

今回は、2回にわたって、イタリアの列車で遭遇したトラブルをまとめて見ました。ちょっと長くなってしまいましたね。日本の列車は本数も多く、時間も正確だと言われますが、はたしてそうでしょうか。最近はコンピューター制御であり、安全確保が最優先なので、ちょっとしたことで、すぐに停まって確認することが多くて、昔に比べると良く遅れます。但し、日本では、日本語で遅れの原因を説明してくれますので、すぐに次の手を打つ事が出来ます。しかし、言葉のわからない外国では、何が起こっているのか分からず不安になってしまいます。このことが日本と外国との大きな違いではないでしょうか。ですから、イタリアの列車は遅れてばかりいる訳ではありません。但し、ストライキが多いのは困りものです。
日本の観光客が、一番びっくりするのは、ユーロスター以外の列車が、すご~く汚いことです。外側は落書き、窓は汚れて外が見えない、車内の清掃もほとんどしていません。トイレが使える列車は稀にしかありません。でも、列車だけではありません。街の中もとても綺麗とは言えません。観光客が多い観光名所は綺麗でも、一歩裏道に入るとすご~く汚いのです。煙草の吸殻や犬の糞があちこちに落ちています。古い建物は汚れている上に落書きがいっぱいです。裏通りにはあちこちに洗濯物が干してあります。日本人にはちょっとビックリですが、それこそが長い歴史が造り上げた文化であるように感じます。シンガポールや中東の街は、街自体はとても綺麗なのですが、街自体が無機質の様で、街の文化を感じることができません。狭い路地に干されている洗濯物が、その街の文化を代表するような気がします。もちろん、イタリアにも綺麗な街があります。特に、田舎にある小さな街や村はとても綺麗です。住んでいる人が少ないこともありますが、周りの綺麗な自然と共存している意識が、綺麗な街を維持しているのだと思います。
駅の写真です。最初の3枚は小さな田舎駅です。左はオルタ湖に近い駅オルタ・ミレシモ、中はジェノヴァの山奥のカンポ・リグーレの駅、右はアルプスの麓のヴォゴーニャ駅(無人駅)です。

次は中くらいの規模の駅です。左は西リヴィエラにあるフィナル・リグーレ駅、中は文字に特徴のあるアッシジ駅、そして右はヴェローナ駅です。

最後の3枚は大きな駅です。左は、山が綺麗なボルツァーノ駅、中はジェノヴァ駅、そして右がトリエステ駅です。

次回は、公共バスのトラブルをまとめてみます。
4. 列車の遅れで乗り換えに間に合わず(ジェノヴァ)
ミラノからルッカに行く時です。ミラノからジェノヴァに行って、ジェノヴァからローマ行きのインターシティに乗る予定でしたが、ジェノヴァに着いたのが20分遅れたので、到着10分後発のローマ行きはすでに出てしまった後でした。他の乗り遅れた乗客と一緒に駅のインフォメーションで次のインターシティのチケットに変更してもらったのですが、次のICは1時間後に出る上に、所要時間も40分も多くかかるので、ルッカ到着は合計で予定より2時間遅れとなってしまいました。それでも、追加料金なしで目的地に着いたので、まあ、良い方かもしれません。但し、乗った列車は満員で、指定席が取れず、1時間半の乗車時間は、あっちこっち空いている席を渡り歩いていました。この影響で、この日の旅行は、全てが2時間遅れとなってしまって、最終的には、アッシジのホテルで寝る時間まで2時間遅れです。写真はルッカです。



5. 列車のドアが開かずに降りられず
ヴェローナからトリエステに向かう時です。ヴェネツィア・メストレで、ユーロスターからトリエステ行きの普通列車に乗り換える予定でしたが、ヴェネツィア・メストレで、乗っていた車両のドアが開かないのです。イタリア人を含む5,6人の乗客と騒いで、ドアをたたいたのですが、結局、ユーロスターは無情にも走り出して、次の駅であるヴェネツィア・サンタルチアまで連れて行かれてしまいました。ヴェネツィア・サンタルチア駅で、事情を話して(ここは、さすがに英語でも大丈夫)、どうすれば良いかを聞いたところ、運の良いことに次のトリエステ行きが40分後にありました。従って、ヴェネツィア・サンタルチアを40分間歩いて観光することが出来たのです。もちろん、追加料金なしです。写真はヴェネツィア・サンタルチアです。



6. 切符に打刻印を記録できず
地方の駅に行くと、切符の打刻機が壊れていることが良くあります。そんな時は、自分で、手書きで時刻を入れたり、列車に乗ってから車掌さんに事情を話して、車掌さんに時刻を記入してもらったりして対処するしかありません。そんなトラブルは日常茶飯事ですが、もちろん、罰金無しで処理してくれます。しかし、打刻機がある場合に、打刻忘れや、意識して打刻しなかった場合は、当然ながら罰金となります。1回だけ罰金を取られたことがあります。この時、列車の発車時間ぎりぎりに駅に着いたので、そのままホームに走って、発車しようとしている車掌さんに声をかけて、なんとか列車に飛び乗ることが出来ました。当然、打刻する余裕はありませんでした。列車が走りだしてから、“はあはあ”言いながら、車掌さんに打刻してない旨を伝えると、車掌さんはニコニコ笑いながら5ユーロの罰金の請求書を出してきました。この列車に乗れなかったら、更に数時間も待たないといけなかったので、5ユーロなら安いものだと考え直して、笑顔の車掌さんに支払いました。写真は、列車に飛び乗った駅、西リヴィエラ海岸の避暑地、サヴォーナです。この駅舎は北イタリアで一番近代的な建造物でした。



今回は、2回にわたって、イタリアの列車で遭遇したトラブルをまとめて見ました。ちょっと長くなってしまいましたね。日本の列車は本数も多く、時間も正確だと言われますが、はたしてそうでしょうか。最近はコンピューター制御であり、安全確保が最優先なので、ちょっとしたことで、すぐに停まって確認することが多くて、昔に比べると良く遅れます。但し、日本では、日本語で遅れの原因を説明してくれますので、すぐに次の手を打つ事が出来ます。しかし、言葉のわからない外国では、何が起こっているのか分からず不安になってしまいます。このことが日本と外国との大きな違いではないでしょうか。ですから、イタリアの列車は遅れてばかりいる訳ではありません。但し、ストライキが多いのは困りものです。
日本の観光客が、一番びっくりするのは、ユーロスター以外の列車が、すご~く汚いことです。外側は落書き、窓は汚れて外が見えない、車内の清掃もほとんどしていません。トイレが使える列車は稀にしかありません。でも、列車だけではありません。街の中もとても綺麗とは言えません。観光客が多い観光名所は綺麗でも、一歩裏道に入るとすご~く汚いのです。煙草の吸殻や犬の糞があちこちに落ちています。古い建物は汚れている上に落書きがいっぱいです。裏通りにはあちこちに洗濯物が干してあります。日本人にはちょっとビックリですが、それこそが長い歴史が造り上げた文化であるように感じます。シンガポールや中東の街は、街自体はとても綺麗なのですが、街自体が無機質の様で、街の文化を感じることができません。狭い路地に干されている洗濯物が、その街の文化を代表するような気がします。もちろん、イタリアにも綺麗な街があります。特に、田舎にある小さな街や村はとても綺麗です。住んでいる人が少ないこともありますが、周りの綺麗な自然と共存している意識が、綺麗な街を維持しているのだと思います。
駅の写真です。最初の3枚は小さな田舎駅です。左はオルタ湖に近い駅オルタ・ミレシモ、中はジェノヴァの山奥のカンポ・リグーレの駅、右はアルプスの麓のヴォゴーニャ駅(無人駅)です。



次は中くらいの規模の駅です。左は西リヴィエラにあるフィナル・リグーレ駅、中は文字に特徴のあるアッシジ駅、そして右はヴェローナ駅です。



最後の3枚は大きな駅です。左は、山が綺麗なボルツァーノ駅、中はジェノヴァ駅、そして右がトリエステ駅です。



次回は、公共バスのトラブルをまとめてみます。
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