2013-06-16(Sun)
イタリアの乗り物、その4(列車)
イタリア国鉄と言えば、まずユーロスターから紹介しなくてはいけません。日本なら新幹線です。実際に乗ってみると快適で、清潔で、しかも速く、非常に便利です。特に、ミラノからフィレンツェまで1時間45分なのですから、フィレンツェやその先まで、ミラノからの日帰り旅行の範囲内に入ってしまいます。ミラノからヴェネツィアまでのユーロスターは普通列車と同じ線路を走りますので、速度はそれほどでもありませんが、それでもヴェネツィアまで2時間半ですからヴェネツィアだけでなく、その間にある世界遺産に登録されている各都市も、ユーロスターを使えば、日帰り旅行ができます。但し、ちょっと、運賃が高額になります。

ユーロスターはイタリア国内だけではありません。ミラノからスイスを初めとした国外にも簡単に行くことができます。パスポートチェックも厳しくないので国内旅行の感覚で行けるのです。但し、パスポートは必携です。下記の写真は、スイスのベッリンツォーナに行った時のユーロスターです。

汚くて有名なイタリアの列車を、綺麗な列車の順番に並べてみますと、次に来るのは、田舎に行く列車です。特に、電車ではなくディーゼル列車でしか行けないような田舎への列車は、とても綺麗なのです。写真左はビエッラの駅に着いた列車です。写真中はヴァラッロ駅です。御覧のように、両方の列車とも電気ではなくディーゼル列車です。写真右は、そのディーゼル列車の内部です。田舎行の列車は、乗客も少なく、おまけに綺麗なので快適です。

写真左もディーゼル列車ですが、ブレーシアからイセーオ湖の東岸を通りカモニカ渓谷を抜けてアルプスの麓まで行く私鉄のノルド線です。この列車も、外側も内側も、とても綺麗でした。ノルド線は、ミラノのカドルナ駅からヴェレーゼとコモにも走っています。写真中と写真右は、ノルド線のコモの駅です。列車も駅もとても綺麗です。イタリア国鉄を使ってもコモに行くことが出来ますが、どうせ行くなら綺麗なノルド線を利用することをお勧めします。湖の直ぐ傍に駅がありますので、列車を降りた時にはリゾート気分です。

ここまで紹介した列車は、日本の列車と遜色ないほど綺麗なのですが、ここからは、日本と比べるべきではないような列車となります。日本の列車が綺麗すぎるのであって、日本以外の国際基準はこの程度なのです。ですから、文句を言わずに我慢しましょう。その中でも比較的に綺麗な列車は、ミラノからジェノヴァ経由で東西リヴィエラ海岸に行くイタリア国鉄インターシティです。この列車は、一番数多く利用しました。週末には、ミラノからリヴィエラ海岸に行く人で、結構、混んでいます。多分、この路線は黒字でしょう。写真左は、ミラノのロゴレド駅に入るインターシティです。写真中が列車の内部で、写真右がチンクエ・テッレの一つであるポルト・ヴェネーレに行く時に降りる駅ラ・スペッツィアです。この列車は、ミラノからピサ中央駅まで行きます。

どちらかと言うと、ミラノからリゾート地に行く列車が比較的綺麗なようです。でも、南イタリアは違うようです。シチリアでも列車に乗りました。パレルモからタオルミーナへの移動で、遅れることで有名なイタリア国鉄に乗りました。でも、シチリアに住んでいる人から、パレルモからメッシーナまでの列車は景色が良いと言われて勧められたのです。時間的には、高速バスが便利なのですが、バスは内陸を走るので単調な景色が続き、皆、寝てしまうそうです。それに、普通列車に乗れば、それほど大幅に遅れることはないのです。要するに、普通列車も、急行も特急も同じ線路の上を走るので、どれか1本でも遅れると全部が遅れてしまいます。しかし、急行や特急は大幅な遅れとなってしまいますが、普通列車なら影響は少ないのです。でも実際には、我々の列車は、定刻にパレルモを出て定刻にメッシーナに到着しましたので、心配の必要はありませんでした。写真左は、パレルモ駅です。パレルモはシチリアで一番大きな街ですが、駅も列車も、とても綺麗とは言えません。写真右は、メッシーナで乗換えてタオルミーナまで乗った列車です。シチリアで一番きれいな街タオルミーナに行く列車も綺麗ではありませんでした。

ナポリの列車はもっと酷い。さすがナポリですね。そこがナポリの良いところでもあるのです。写真左は、ナポリからポンペイにいく私鉄です。外側は掃除したことがないみたいな列車です。写真右は、その列車の内部です。椅子と床は掃除しているようですね。でも、どう見ても列車の内部には見えません。

下記はミラノ近郊の駅とイタリア国鉄普通列車の写真です。最初の写真(写真左)はミラノ中央駅です。やはり、この駅には風格がありますので、普通列車も引き立つのですね。次の写真(写真中)はミラノの南側の玄関口であるロゴレド駅です。この駅からノヴァーラ行の普通列車が出ていたのですが、あまりに乗客が少ないために廃止になってしまいました。そのノヴァーラ行の列車です。写真右はミラノのすぐ南の街ローディ駅です。この駅はピンク色の可愛い駅ですが、列車はこんなものです。こんなに晴れているのにフロントガラスにはワイパーの跡がくっきり残っています。いつから洗っていないのでしょうか。

ミラノからちょっと離れて、ジェノヴァの駅が写真左です。ジェノヴァの駅は大きくて迷路のようです。でも、意外と綺麗な駅でトイレもいつも綺麗でしかも無料でした。写真中はセストゥリレヴァンテ駅を通っている非常に珍しい全両2階車両の列車です。写真右は工事中のパルマ駅です。この写真は2010年ですから、今頃は綺麗な新駅になっていると思います。

写真左はトリエステ駅です。イタリアの東の果ての街ですので、ここからクロアチア方面への国際列車も出ています。写真中はウルビーノへの玄関口であるペサーロ駅です。写真右はヴェローナからボルツァーノまで行く列車の途中にあるトレント駅です。駅の写真はいっぱいあるのですが、どこも同じようなのでこのあたりで止めることにします。

最後に、イタリア名物の汚い列車の写真です。汚いと言っても、見る人が違うと芸術なのかもしれませんね。このような落書き列車はミラノから近郊に行く列車に多いのです。要するに、イタリア人しか乗らないような列車なので汚れていても気にしていないのだと思います。写真左はモンツァの駅に停まっていたミラノ行の普通列車です。モンツァからミラノまでは15分くらいです。写真中はブレーシアに停まっていたミラノ行の普通列車です。ブレーシアもミラノと同じロンバルディア州にあります。写真右は、同じくロンバルディア州にあるクレマ駅の近くを通る普通列車です。いずれも見事な落書きですね。

次回は、船の特集です。観光の乗り物でも少しだけ紹介しましたが、まだまだ、いっぱいあったので、まとめてみることにします。



ユーロスターはイタリア国内だけではありません。ミラノからスイスを初めとした国外にも簡単に行くことができます。パスポートチェックも厳しくないので国内旅行の感覚で行けるのです。但し、パスポートは必携です。下記の写真は、スイスのベッリンツォーナに行った時のユーロスターです。



汚くて有名なイタリアの列車を、綺麗な列車の順番に並べてみますと、次に来るのは、田舎に行く列車です。特に、電車ではなくディーゼル列車でしか行けないような田舎への列車は、とても綺麗なのです。写真左はビエッラの駅に着いた列車です。写真中はヴァラッロ駅です。御覧のように、両方の列車とも電気ではなくディーゼル列車です。写真右は、そのディーゼル列車の内部です。田舎行の列車は、乗客も少なく、おまけに綺麗なので快適です。



写真左もディーゼル列車ですが、ブレーシアからイセーオ湖の東岸を通りカモニカ渓谷を抜けてアルプスの麓まで行く私鉄のノルド線です。この列車も、外側も内側も、とても綺麗でした。ノルド線は、ミラノのカドルナ駅からヴェレーゼとコモにも走っています。写真中と写真右は、ノルド線のコモの駅です。列車も駅もとても綺麗です。イタリア国鉄を使ってもコモに行くことが出来ますが、どうせ行くなら綺麗なノルド線を利用することをお勧めします。湖の直ぐ傍に駅がありますので、列車を降りた時にはリゾート気分です。



ここまで紹介した列車は、日本の列車と遜色ないほど綺麗なのですが、ここからは、日本と比べるべきではないような列車となります。日本の列車が綺麗すぎるのであって、日本以外の国際基準はこの程度なのです。ですから、文句を言わずに我慢しましょう。その中でも比較的に綺麗な列車は、ミラノからジェノヴァ経由で東西リヴィエラ海岸に行くイタリア国鉄インターシティです。この列車は、一番数多く利用しました。週末には、ミラノからリヴィエラ海岸に行く人で、結構、混んでいます。多分、この路線は黒字でしょう。写真左は、ミラノのロゴレド駅に入るインターシティです。写真中が列車の内部で、写真右がチンクエ・テッレの一つであるポルト・ヴェネーレに行く時に降りる駅ラ・スペッツィアです。この列車は、ミラノからピサ中央駅まで行きます。



どちらかと言うと、ミラノからリゾート地に行く列車が比較的綺麗なようです。でも、南イタリアは違うようです。シチリアでも列車に乗りました。パレルモからタオルミーナへの移動で、遅れることで有名なイタリア国鉄に乗りました。でも、シチリアに住んでいる人から、パレルモからメッシーナまでの列車は景色が良いと言われて勧められたのです。時間的には、高速バスが便利なのですが、バスは内陸を走るので単調な景色が続き、皆、寝てしまうそうです。それに、普通列車に乗れば、それほど大幅に遅れることはないのです。要するに、普通列車も、急行も特急も同じ線路の上を走るので、どれか1本でも遅れると全部が遅れてしまいます。しかし、急行や特急は大幅な遅れとなってしまいますが、普通列車なら影響は少ないのです。でも実際には、我々の列車は、定刻にパレルモを出て定刻にメッシーナに到着しましたので、心配の必要はありませんでした。写真左は、パレルモ駅です。パレルモはシチリアで一番大きな街ですが、駅も列車も、とても綺麗とは言えません。写真右は、メッシーナで乗換えてタオルミーナまで乗った列車です。シチリアで一番きれいな街タオルミーナに行く列車も綺麗ではありませんでした。


ナポリの列車はもっと酷い。さすがナポリですね。そこがナポリの良いところでもあるのです。写真左は、ナポリからポンペイにいく私鉄です。外側は掃除したことがないみたいな列車です。写真右は、その列車の内部です。椅子と床は掃除しているようですね。でも、どう見ても列車の内部には見えません。


下記はミラノ近郊の駅とイタリア国鉄普通列車の写真です。最初の写真(写真左)はミラノ中央駅です。やはり、この駅には風格がありますので、普通列車も引き立つのですね。次の写真(写真中)はミラノの南側の玄関口であるロゴレド駅です。この駅からノヴァーラ行の普通列車が出ていたのですが、あまりに乗客が少ないために廃止になってしまいました。そのノヴァーラ行の列車です。写真右はミラノのすぐ南の街ローディ駅です。この駅はピンク色の可愛い駅ですが、列車はこんなものです。こんなに晴れているのにフロントガラスにはワイパーの跡がくっきり残っています。いつから洗っていないのでしょうか。



ミラノからちょっと離れて、ジェノヴァの駅が写真左です。ジェノヴァの駅は大きくて迷路のようです。でも、意外と綺麗な駅でトイレもいつも綺麗でしかも無料でした。写真中はセストゥリレヴァンテ駅を通っている非常に珍しい全両2階車両の列車です。写真右は工事中のパルマ駅です。この写真は2010年ですから、今頃は綺麗な新駅になっていると思います。



写真左はトリエステ駅です。イタリアの東の果ての街ですので、ここからクロアチア方面への国際列車も出ています。写真中はウルビーノへの玄関口であるペサーロ駅です。写真右はヴェローナからボルツァーノまで行く列車の途中にあるトレント駅です。駅の写真はいっぱいあるのですが、どこも同じようなのでこのあたりで止めることにします。



最後に、イタリア名物の汚い列車の写真です。汚いと言っても、見る人が違うと芸術なのかもしれませんね。このような落書き列車はミラノから近郊に行く列車に多いのです。要するに、イタリア人しか乗らないような列車なので汚れていても気にしていないのだと思います。写真左はモンツァの駅に停まっていたミラノ行の普通列車です。モンツァからミラノまでは15分くらいです。写真中はブレーシアに停まっていたミラノ行の普通列車です。ブレーシアもミラノと同じロンバルディア州にあります。写真右は、同じくロンバルディア州にあるクレマ駅の近くを通る普通列車です。いずれも見事な落書きですね。



次回は、船の特集です。観光の乗り物でも少しだけ紹介しましたが、まだまだ、いっぱいあったので、まとめてみることにします。
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