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2010-12-14(Tue)

ルッカ

イタリアで、まだ行っていない街でどうしても行きたい街がいくつかありました。それらの街を一回りしてくる計画を立てました。それらの街は、トスカーナ州のルッカとアレッツォ及びウンブリア州のアッシジです。ミラノから日帰りで行けそうなのはアレッツォくらいですが、1泊すれば土・日の2日でこの3つを周れます。
土曜日の朝早くミラノを出て、ジェノヴァ経由でルッカに向かいました。計画ではお昼前にルッカに到着の予定でしたが、ジェノヴァ行きの列車が30分遅れたため、ルッカ着が2時間も遅れてしまいました。でも、今回は1泊するのですから余裕があります。
ルッカはローマ時代からの古い街です。城壁で囲まれたこの街は、フィレンツェやジェノヴァと同じように、1847年にフィレンツェのトスカーナ大公国に組込まれるまで常に独立を維持してきました。従って、人口82000人の大都市にもかかわらず、今でも旧市街は14,15世紀にかけて建てられた城壁で完全に囲まれて、中世の美しい街並を保っているのです。

2時間遅れで、ルッカに着いたのは午後1時半過ぎでしたので、昼休みでも閉まらないドゥオモからルッカ観光を開始です。途中のナポレオン広場でロックコンサートの準備とたくさんの街頭市が出ていて、その街頭市がドゥオモまで続いています。ドゥオモの手前にある如何にも古そうなロマネスク様式のサン・ジョヴァンニ教会は、現在は教会としての機能はなく、観光客に開放されています。この教会とドゥオモと付属博物館の共通入場券を6ユーロで購入して中に入ると、この教会は紀元4,5世紀のローマ時代のバシリカの上に建てられたようで、地下にはその遺跡が残っています。知らずに入った教会ですが、その遺跡ツアーとこの古い教会の壁に描かれたフレスコ画は、非常に得をした気分にさせてくれました。
17072010_L02_ルッカ街並_002 17072010_L03_サンジョヴァンニ教会_001 17072010_L03_サンジョヴァンニ教会_002
17072010_L03_サンジョヴァンニ教会_005 17072010_L03_サンジョヴァンニ教会_007 17072010_L04_ドゥオモとドゥオモ広場_002

ルッカのドゥオモは、11世紀の中ごろに建てられたロマネスク様式の大聖堂です。須賀敦子の著書にも“夜明けの霧の中に見えたルッカの大聖堂”として出てきます。11世紀の建物は後陣と鐘楼だけで、素晴らしい大理石のファサードは14世紀に建て直されたものです。このファサードの下部にある3つの大きなアーチが、不思議なことに左右対称ではありません。向かって右のアーチだけが狭くなっています。その横の鐘楼がなんとか全体のバランスを取っているのですが、なんとも奇妙です。その鐘楼も一番上の部分が、教会の鐘楼とは思えない城塔のようなぎざぎざがついているのも奇妙です。又、3つのアーチの上にあるルッカ・ピサ様式といわれている連続開廊アーチもこの地方以外には余り見ることが出来ません。要するに、このドゥオモは教会ではなく、宮殿かお城のようなデザインなのです。須賀敦子が著書で取り上げた理由もそんなことからなのかもしれません。ドゥオモの内部の後陣だけは、有料となっていますが、先ほどの共通券でカバーされます。
17072010_L04_ドゥオモとドゥオモ広場_003 17072010_L04_ドゥオモとドゥオモ広場_010 17072010_L04_ドゥオモとドゥオモ広場_008

ドゥオモを出ると、共通券でカバーされているドゥオモ博物館の見学です。但し、ここは撮影禁止でした。実は、カメラのバッテリーのチャージを忘れていて、博物館の受付にカメラを預けてチャージをお願いしていたので、ドゥオモ内部とドゥオモ博物館は、ほとんど撮影できていません。次に行ったのは、ルッカのシンボルであるトッレ・グイニージです。この塔は、グイニージ宮殿とともに14世紀に建てられています。この塔の上には木が生えています。数百年前から生えていたそうで、夏の日にはちょうど良い日陰を造ってくれます。この風が通る日陰の塔頂からは、ルッカの街を一望できます。そして、その先のトスカーナの丘陵地帯も素晴らしい景色です。
17072010_L06_グイニージ塔_001 17072010_L06_グイニージ塔_005 17072010_L06_グイニージ塔_007

グイニージ塔から更に北に歩くと、楕円形に建物が並んでいる地域があります。ゲートを潜って楕円形の中に入ると大きな広場になっています。ここは、ローマ時代の円形闘技場なのです。ちょうど、観客席の部分に建物が建ち並び闘技場の部分が広場になっているのです。従って、この広場はアンフィテアトロ(円形闘技場)と呼ばれています。観客席の上に建っている建物の基礎部分は、もちろん、2000年前のローマ時代のものです。ここに限らず、古い大きな街では、ローマ時代のしっかりした建物や基礎を利用して中世の建物を建てていることが良くあります。ここは、その代表選手なのです。面白いことに、この広場に入るには、建物の中を通り抜ける以外は、4方向にある門だけなのです。この門もローマ時代の円形闘技場への入口を利用したものだと思います。
17072010_L07_ローマ劇場広場とその周りの道_005 17072010_L07_ローマ劇場広場とその周りの道_003 17072010_L07_ローマ劇場広場とその周りの道_004

アンフィテアトロ広場の直ぐ横にあるサン・フレディアーノ教会はファサード上部のモザイクが有名です。この教会も古く、ローマ時代6世紀のバシリカを12世紀に立て直したものです。モザイクは13世紀のものでファサードは14世紀に完成しています。教会の内部のロマネスク様式の大きな壁には古いフレスコ画があります。
17072010_L08_サンフレディアーノ教会_001 17072010_L08_サンフレディアーノ教会_002 17072010_L08_サンフレディアーノ教会_008

ローマ時代のフォロのあった位置にある全面真っ白な大理石の教会がサン・ミケーレ・イン・フォロ教会です。この教会も古く、8世紀にあった教会を11世紀に建て直したものです。従って、13世紀に付け加えられたファサード以外は、ロマネスク様式で建てられています。この教会にも、ドゥオモよりも規模の大きな連続開廊アーチが、ファサードの上と側面にあります。ピサのドゥオモもそうでしたが、同じロマネスク様式でもミラノ周辺とはだいぶ違って、すごく豪華です。逆に、教会内部はすごくシンプルで、暗くて重厚感がありました。この広場の地下にはローマ時代のフォロの遺跡が埋まっているそうですが、これだけ立派な教会があるのですから発掘調査は無理なのでしょう。教会横の広場は賑やかで明るい雰囲気が漂っています。
17072010_L10_サンミケーレ教会と広場_001 17072010_L10_サンミケーレ教会と広場_003 17072010_L10_サンミケーレ教会と広場_004

街歩きを終えて、ルッカの駅に向かう途中で城壁を見て周りました。本当に立派な城壁で、とても、この城壁を壊して新しい建物を建てようと考える人はいないでしょう。この頑丈な城壁は街の全周4.5キロにも及ぶそうです。これほどの城壁が当時の状態のまま残っているところは、イタリアでも珍しいそうです。
17072010_L12_ルッカ城壁と城門_001 17072010_L12_ルッカ城壁と城門_003 17072010_L12_ルッカ城壁と城門_006

2時間遅れてしまったルッカまでのルートを説明します。ミラノからインターシティに乗ってジェノヴァに出て、ジェノヴァから同じくインターシティでトスカーナ州の港街ヴィアレッジョまで出ます。そこからバスでルッカに入るルートです。ルッカには、フィレンツェ経由でもいけるのですが、フィレンツェとヴィアレッジョ間(ルッカはヴィアレッジョのひとつ前の駅です)の列車は、午前中の本数が少ないので、フィレンツェ経由ですと、午前中にルッカに入ることが出来ないので、ジェノヴァ経由にしたわけです。もちろん、ユーロスターも使いませんので料金も格安になります。しかし、ジェノヴァに行く列車が30分遅れたために、ジェノヴァで次のインターシティを待たなければならず、遅れは2時間になってしまったのです。これなら、時間的にはフィレンツェ経由でも同じでした。
但し、料金は、ジェノヴァからヴィアレッジョまでインターシティ合計は20ユーロで、ヴィアレッジョからルッカまでのバスは3ユーロですから、合計23ユーロとなります。ミラノからフィレンツェまでのユーロスターだけで51ユーロですから、ぜんぜん、お得になります。ちなみに、フィレンツェ・ヴィアレッジョ間の普通列車は、午後なら1時間間隔で運転されていて、ルッカまでは所要時間が1時間20分で料金は5.2ユーロとなります。
ヴィアレッジョからのバスは、フィレンツェとヴィアレッジョ間を往復している長距離バスVAIバスLinea P529(1時間間隔)で、ヴィアレッジョから50分(3ユーロ)でルッカに到着します。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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