--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011-01-05(Wed)

トレント

ヴェローナの北100キロのところにある人口11万人、トレンティーノ=アルト・アディジェ州の州都トレントに行きました。先日行ったボルツァーノはトレントから更に北55キロのところです。ここも古い街で紀元前4世紀には街があったことが確認されています。しかし、歴史的にこの街の名が有名になったのは16世紀中旬に、ルターの宗教改革に対抗するため、カトリック改革を目的としたトレント公会議が開かれたときです。この街は、11世紀の始めに神聖ローマ帝国による征服後、聖俗両方の権力を持つトレント司教公の支配が始まり19世紀の政教分離の波が来るまで司教公支配が続いていたのです。19世紀からオーストリアの支配に入り、第1次世界大戦後にイタリア帰属に戻ってきました。もともとイタリア語を話すこの地域はイタリア統一主義とオーストリアの激しい抗争が繰り広がられた地域で有名です。従って、トレントは、オーストリアの影響はほとんどなく、どちらかと言うと、長く続いた司教公の影響が強く残り、特に、トレント公会議前後の教会や宮殿が数多く残っています。

駅に着いて、最初に訪ねたのはトレント公会議にも使用されたサンタ・マリア・マッジョーレ教会です。残念ながらこの教会は修復中で外観を見ただけです。
01082010_02_サンタマリアマッジョーレ教会_002 01082010_02_サンタマリアマッジョーレ教会_006 01082010_02_サンタマリアマッジョーレ教会_007

その先には大きなドゥオモ広場があります。広場の真ん中にある18世紀のネプチューンの噴水がアクセントになっている居心地のよさそうな広場です。ドゥオモの他に、この広場には、12世紀に建てられたプレトーリオ邸と13世紀の鐘楼(修復中でした)があります。ベレンツァーニ通りに入る角の建物の表面に描かれたフレスコ画もとても印象的です。
01082010_03_ドゥオモ広場_002 01082010_03_ドゥオモ広場_005 01082010_03_ドゥオモ広場_011

11,2世紀に建てられたロマネスク・ゴシック様式を併せ持つ大理石で建てられたトレントのドゥオモはサン・ヴィジーリオ大聖堂と呼ばれ、トレント公会議の主舞台となりました。大聖堂内部には重厚感が漂っています。この大聖堂内部のキリストの十字架像の前で、トレント公会議の開始が宣言されたそうです。何組ものイタリア人観光ツァーが、その前で説明を受けていました。また、この大聖堂の下にはローマ時代末期(5世紀)のバシリカ跡があります。
01082010_03_ドゥオモ広場_013 01082010_04_ドゥオモ_003 01082010_04_ドゥオモ_009

ドゥオモ広場からサン・フランチェスコ・セヴェリオ教会(15世紀)へと続くベレンツァーニ通りは、トレントの街の歴史的な特徴を一番良く見せている美しい通りと言われています。通りの両側には、建物表面にフレスコ画が描かれているルネッサンス様式の宮殿が並んでいます。このあたりは、この近くで生産された銀の取引で財を成した商人が幾つもの宮殿を建てたところなのです。
01082010_05_ベレオツァーニ通り_001 01082010_05_ベレオツァーニ通り_003 01082010_05_ベレオツァーニ通り_004

この美しい通りは、サン・フランチェスコ・セヴェリオ教会からサン・マルコ通りへと続いています。この通りにも宮殿があり、また、修道院を建て直したサン・マルコ教会(13世紀)と見事な鐘楼を持つサン・ピエトロ教会(14世紀)があります。
01082010_07_マンチ通り_002 01082010_07_マンチ通り_004 01082010_09_サンピエトロ教会_003

サン・マルコ通りを抜けると、トレントの街のシンボルであるブオンコンシーリョ城(13世紀)が見えてきます。司教公が治めていた街に、こんな大きくて立派なお城があるとは思いませんでした。このお城には司教公自身が住んでいて、お城からの城壁はトレントの街を取り囲んでいたそうです。もちろん。このお城は周囲の地域への威嚇と街を守るためのもので、司教といえども宗教の力だけでは足りずに、封建領主と同じように戦う必要があったのです。
01082010_14_ブオン・コンシーリォ城外観2_013 01082010_12_ブオン・コンシーリォ城外観_004 01082010_13_ブオン・コンシーリォ城内部_001

ブオンコンシーリョ城内は博物館になっていて、入場料は7ユーロです。この料金の中には、1年を表したフレスコ画が残るアクイラ塔へのガイド付きツァーを含んでいます。アクイラ塔とはこのお城の城塔の1つで、狭い通路をガイドについて歩いて小さな城塔の中に入ると、内壁に描かれた3月を除く11か月分のフレスコ画を見ることが出来ます。何故、こんなところにこんなフレスコ画があるのか良くわかりませんが、確かに見事なフレスコ画です。但し、撮影禁止です。このお城は規模も大きく、内部のフレスコ画や装飾も素晴らしいだけでなく、周りの景色も素晴らしいところです。イタリアでも上位に数えられるお城だと思います。7ユーロの価値以上のものがありました。
01082010_13_ブオン・コンシーリォ城内部_018 01082010_13_ブオン・コンシーリォ城内部_036 01082010_13_ブオン・コンシーリォ城内部_040
01082010_13_ブオン・コンシーリォ城内部_031 01082010_13_ブオン・コンシーリォ城内部_028 01082010_13_ブオン・コンシーリォ城内部_037

駅方面に戻り、アディジェ川に出ると、川の畔には、司教公の命で罪人を処刑したと言われているヴェルデ塔があります。アディジェ川を渡るとドス・トレントと呼ばれている大きな岩の丘が目の前に出てきます。この上からの景色は良さそうですが、上まで登る元気はありません。しかし、ドス・トレントの麓に、小さくて白いシンプルな教会があり、その手前のアディジェ川も入れた景色は素晴らしく、絵を描きたくなるくらいです。この白い教会は、12世紀建造のサンタ・ポリナーレ教会です。
01082010_17_トッレ・ヴェルデ_003 01082010_18_トレント郊外・アディジェ川と景色_003 01082010_18_トレント郊外・アディジェ川と景色_016

最後に駅に一番近いところにある12世紀に建てられたロマネスク様式のサン・ロレンツォ教会を見て、トレントの街を一回りしたことになります。さすがに、司教公の街だけあって、街は教会で溢れています。ここで挙げた教会はその一部ですので、正に、犬も歩けば教会に当たる街でした。だけど、この街は教会だけではなく、宮殿やお城、周りの山々の景色も素晴らしいのです。快晴だったこの日はドロミティ山塊まで見通せました。こんな街に住んでみたいと考える人が多いと思います
01082010_21_サンロレンツォ教会_002 01082010_18_トレント郊外・アディジェ川と景色_013 01082010_20_郊外からトレント街の眺め_002

トレントへはヴェローナからボルツァーノ方面行きの普通列車で1時間です。この普通列車は1時間に1,2本ほどあるのですが、どういう訳か朝の9,10時台だけ走っていませんので気をつけてください。料金は5.85ユーロです。ヴェローナへの戻りは午後になりますので1時間に1,2本ありますから問題ありません。
ミラノとヴェローナ間は、以前にお知らせしていますのでそちらを参考にしてください。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
プロフィール

matsuohj (パパロンチーノ)

Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
検索フォーム
カテゴリー名や都市名を記入して、読みたいブログを検索して下さい。
全記事表示リンク
イタリア赴任中に訪ねた115ヶ所の街や村のブログもリストされています。

全ての記事を表示する

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2カウンター
ブログの訪問者数です。
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
海外情報
258位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ヨーロッパ
65位
アクセスランキングを見る>>
にほんブログ村ランキング
クリックしてください
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
ブログランキング

FC2Blog Ranking

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。