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2010-09-28(Tue)

サッビオネータ

マントヴァの南西、バスで1時間強のところにある六角形星型城壁に囲まれた世界遺産の小さな村、サッビオネータに行ってきました。実は、マントヴァと一緒に見てこようと考えていたのですが、マントヴァからのバスの本数が非常に限られている為、日帰りでは難しかったことで断念しました。今回は、計画をしっかり立てて行ってきました。
サッビオネータは、16世紀中旬にゴンザーガ家の直系ではない為、公爵家の跡継ぎになれなかったヴェスパジアーノ・ゴンザーガに与えられた辺境の地でしたが、ヴェスパジアーノは、この村をマントヴァに匹敵するような街にしたいと考えて、芸術の保護とともに、この街を星型の城壁で取り囲み、城壁内には宮殿や古代劇場を次々と建設しました。城壁に囲まれた辺境の小さな村は、その後も外敵に襲われることもなく16世紀の文化と生活をそのままを現在に残しています。この村の芸術性の高さから、“ルネッサンスの小アテネ”と呼ばれ、2008年にマントヴァとともに世界遺産に登録されました。

サッビオネータは、現在でも辺境の小さな村です。日曜、祝日にはバスがありませんので、この村を訪ねるのは必然的に土曜日となりました。それでもバスの本数が少ない為、午前中にサッビオネータに到着するには朝一番の列車でミラノを出ないといけません。マントヴァ行きの列車は早朝6時半過ぎに出るのですが、イタリアの駅(ロゴレド駅)の切符売り場はまだ閉まっていました(6時半過ぎに開くようです)。おまけに、自動販売機も壊れていて、切符の入手は不可能でした。仕方なく、切符なしで列車に乗り込み、列車の中で車掌さんから切符を購入しましたが、列車の中での購入は少し割高となってしまいます。マントヴァの街で少し時間をつぶした後、バス乗って、いくつかの印象深い田舎の村々を通り過ぎて、サッビオネータには午前中に到着しました。1時間のバスの旅はイタリアの田舎を満喫できます。どんな小さな田舎の村でも大きな教会と広場があり、そこでカフェを飲みながらくつろぐ人たちがいます。城壁やお城がある村もありました。その中でもサッビオネータは別格です。畑の中に忽然と現れる城壁で囲まれたこの村は誰が見ても直ぐにわかります。到着後、すぐにインフォメーションに行って10ユーロの共通チケットを購入し、この要塞化した村の観光を開始しました。ガイドつきのツアーがあるのですが、ガイドはイタリア語なのでお断りし、一人で観光しました。観光名所の一部は撮影禁止の標識がありましたが、観光客は、構わず写真を撮っています。まず、このインフォメーションの事務所のある庭園宮殿から見学です。保存状態の良いフレスコ画はとても印象的です。特に、騙し絵が効果的に使われていて狭いギャラリー内を広く見せています。
01082009_02_サッビオネータ_02 01082009_03_サッビオネータ庭園宮殿_13 01082009_03_サッビオネータ庭園宮殿_10

続いて、古代劇場(オリンピコ劇場)に行くと、こちらも騙し絵が印象的でした。狭い室内の劇場なのですが、広い室外の劇場のように見せています。客席のほうには、オリンポスの神々の彫刻が天井を飾っています。舞台も遠近法を駆使して奥深さを印象付けています。この小さいがまとまりのある劇場はじっくりと見たくなります。
01082009_04_サッビオネータ古代劇場_02 01082009_04_サッビオネータ古代劇場_03 01082009_04_サッビオネータ古代劇場_04

古代劇場からこの村の中心であるガリバルディ広場に出て、ドゥカーレ宮殿に入りました。この小さな村の施設はすべてが小さいのですが、保存状態も良く16世紀の状態を今に伝えています。このことが世界遺産に登録される決め手になったのでしょう。この宮殿の見所は、壁のフレスコ画と天井の彫刻です。2階にある木彫りの騎馬像も非常に印象的でした。
01082009_05_サッビオネータドゥカーレ広場_01 01082009_06_サッビオネータドゥカーレ宮殿_06 01082009_06_サッビオネータドゥカーレ宮殿_07

ガリバルディ広場にはこの村の教区教会がありますが、最も印象的だったのは、広場の外れにあるユダヤ教の教会であるシナゴークです。ユダヤ教はイスラム教と同様に偶像崇拝は禁じられていますので、絵画や彫刻は一切ないシンプルな礼拝堂です。しかし、観光客に公開されているシナゴークは少ない上に、ここは中世そのままの姿を残しているので必見です。また、ガリバルディ広場には土産物屋とアンティーク店が数店ありますので、それらを覗くのも楽しいでしょう。車に乗ってイタリア人がここまでアンティークを買いに来るのだと言われています。但し、広場の中にいっぱい停められていた乗用車にはちょっとがっかりさせられてしまいました。ガリバルディ広場の裏にはインコロナータ教会があり、ここにも騙し絵があり、天井を高く見せてクーポラの奥行きを広げているそうです。
01082009_07_サッビオネータシナゴーク_01 01082009_09_サッビオネータインコロナータ教会_01 01082009_08_サッビオネータ街並_04

これらの見所を見た後は、中世の香りの残っている城壁内を歩きましょう。城壁内側沿いの道や裏の路地を歩くと中世の雰囲気を感じることができます。この村の回りの城壁はほぼ完璧に中世のまま残っています。ですから、城壁の外に出るには城門を通らなくてはいけません。城門から城壁の外へ出て、外からこの城壁を眺めるのも忘れてはいけません。静かな田舎の一角にある城壁に囲まれた小さな村は、まるでおとぎの国のようです。この小さな村は3時間もあれば十分に歩いて周ることが出来ます。世界遺産に登録されてからそれほど時間がたっていないこともあり、大きな街にはない、観光化があまり進んでいない素朴な村がまだここにはあります。
01082009_10_サッビオネータ城壁_09 01082009_08_サッビオネータ街並_03 01082009_08_サッビオネータ街並_09
01082009_10_サッビオネータ城壁_10_インペリアル門_01 01082009_10_サッビオネータ城壁_16 01082009_10_サッビオネータ城壁_06

ミラノからマントヴァまでは、以前にもお伝えしたように、ロゴレド駅から2時間間隔で出ていて、所要時間は2時間弱で料金は8.75ユーロです。マントヴァ駅から乗ることの出来る10時15分のバスに乗るには、ロゴレド駅発朝の6時33分の普通列車(マントヴァ着8時32分)に乗る必要があります。マントヴァで待ち時間が1時間45分ほどありますが仕方がありません。それに、世界遺産でもあるマントヴァの街では、2時間近くの時間をつぶすことも訳なく出来ます。但し、この様に朝早い時間の列車を利用するときは、前日までに切符を買っておいたほうが良いと思います。そうしないと、イタリア語しか話せない車掌さんと交渉しなくてはいけないことになります。日本では考えられませんが、イタリアでは、列車が動いていても駅員が働いていないことがあるのです。

マントヴァからサッビオネータに行くバス(ヴィアダナ行き)は、マントヴァの駅前の停留所に停まるときと停まらないときがあります(午前中は朝10時15分発だけ駅前の停留所から出ています)。まず、マントヴァの国鉄駅の左手並びにAPAMバスのインフォメーションとチケット売り場がありますので、そこでサッビオネータまでの往復チケットを購入します。このときに必ず乗車する停留所を確認してください。駅前の停留所はチケット売り場の前にありますが、場合によっては、乗車する停留所まで他のバスに乗っていくこともあります。料金はマントヴァからサッビオネータまで片道3.4ユーロです。バスに乗車したら直ぐに、運転手さんにサッビオネータに行くバスであることを確認して、サッビオネータに着いたら教えてもらうようにお願いしてください。但し、近くに来ると、サッビオネータの素晴らしい城壁が直ぐに目に飛び込んできますので、直ぐにわかります。この城壁が見えたら、運転手さんにサッビオネータであることを確認した上でバスを降りる準備をしてください。所要時間は約1時間です。マントヴァ駅前を10時15分発ならサッビオネータには11時15分に到着します。

予定しているサッビオネータからマントヴァに戻るバスに関し、サッビオネータを出る時刻は、必ず、マントヴァを出るときにチケット売り場で確認しておいてください。時々、時刻表が変更している可能性もあります。また、バスを降りるときに、サッビオネータの停留所位置の確認も必要です。サッビオネータには停留所が2つあります。一つはサッビオネータ村の正面入口で、到着時には、ここでバスを降りることになると思います。2つ目は、東側のインペリアル門から城壁外に出たところにあるドライブインのようなバールの傍にあります。マントヴァに戻るときは、正面入口の停留所には停まらないバスがありますので、正面入口の停留所より、このインペリアル門の停留所のほうが確実です。但し、バールの並びの道沿いには停留所の標識があるのですが、マントヴァ方面に向かう道路の反対側に停留所の標識がありません。しかし、標識はなくてもそこに立っているとバスはちゃんと停まりますので心配ありません。

マントヴァへの戻りのバスも本数はそれほど多くなく、1時間半から2時間に1本くらいしかありません。また、バスはマントヴァ駅前の停留所まで行かないと思いますので、停留所から駅まで5,6分歩かないといけないと想定して計画を立ててください。マントヴァからミラノへの列車(普通列車)は2時間間隔で、最終列車は夜の7時37分ですので、それまでにマントヴァに戻らないとミラノまで帰ることが出来ません。
従って、遅くともサッビオネータを17時半くらいのバスに乗って、マントヴァには18時半ころには着いておかなくてはいけません。

マントヴァとサッビオネータ間のバスはAPAM社が運行しています。Linea 17 Extraurbanaのバスで、時刻表は、APAM社のホームページで入手可能ですので、必ず最新の時刻表を参考に計画を立ててください。日曜日にはバスはありません。学校のない夏休みには、本数が更に減りますので注意が必要です。また、土曜日は、サッビオネータの一部の停留所には停まりません。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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