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2010-10-16(Sat)

ヴァラッロ・セージア(サクロ・モンテ)

ピエモンテ州ヴェルチェッリ県のヴァラッロは1490年頃に造営された最初のサクロ・モンテです。ここのサクロ・モンテはキリストの物語を45の小さな礼拝堂にまとめています。但し、何故か旧約聖書のアダムとイヴから始まります。次に受胎告知、キリスト生誕から受難、十字架、復活までとなっています。各礼拝堂の配置はナザレとベツレヘムを模してあり、最後はエルサレムの丘の聖母マリアの被昇天のバシリカで巡礼が終わります。小さなエリアに45の礼拝堂とバシリカが配置されていますので、ヴァレーゼと違ってそれほど歩く距離は長くありません。ゴルフ場に例えれば、ヴァレーゼがロングホールばかりの14ホールで、ヴァロッロはショートコースばかりの45ホールとなります。
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アダムとイヴが何故最初にあるのか不思議だったので調べてみますと、どうも、キリストは原罪を免れた神であることを強調するためだったようです。要するに、宗教改革に対抗するために三位一体を強調する必要性からここにアダムとイヴを入れたとのこと。カトリックではない人が理解するのは難しいですね。「最後の晩餐」は、女性にしか見えない聖ヨハネが真ん中のキリストに寄り添っています。ダ・ヴィンチ・コードを思い出してしまいました。「最後の晩餐」の後にキリストの受難が延々と続きますが、残酷な描写はどうも好きにはなれません。個々の礼拝堂は、ヴァレーゼと違ってそれほど厳格な管理はしていないようで、窓には金網が貼ってあるのですが、写真撮影用?に一部が剥がれています。礼拝堂内も比較的に明るくテラコッタとフレスコ画も良く見えます。
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礼拝堂には番号が振ってありますので、その順番どおりに見ていくと、物語に沿ったかたちで全部を見ることが出来ます。また、どこのサクロ・モンテも同じですが、山の上(603メートルのトレ・クローチ山の頂上)に位置しているので周りの景色がとても素晴らしく、宗教心のない人でも、この景観を見るだけでここに来た価値はあると思います。
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ヴァラッロ・セージア駅からサクロ・モンテに行くには、人口7500人のヴァラッロ・セージアの小さな街を通ります。この小さな街は山々に囲まれたセージア川の渓谷にあり、セージア川沿いの景色は、まるで日本の温泉宿のようです。サクロ・モンテに向かう道からちょっと反れますが、澄んだ急流のセージア川沿いの道を歩くと、長く日本に戻っていない人は懐かしさを感じるかもしれません。しかし、街の中心部の広場に行くと、そこはやはりイタリアです。広場の大きな岩の上には、小さな街に似つかわしくない、まるでお城のような大きな教会があります。コッレジアータ・サン・ジャウデンツィオ教会という舌をかみそうな名前がついていました。
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街のはずれには、如何にも目立たない古い修道院教会があります。古い修道院の回廊の横に建つ今にも崩れそうな古い教会はサンタ・マリア・デッラ・グラッツェ教会です。アルプス周辺の古いロマネスク様式の教会に良く見られる、壁は岩を積み上げただけでファサードはなく屋根も木造の教会です。しかし、この小さな崩れそうな教会に一歩足を踏み入れると声も出せなくなる雰囲気に包まれてしまいます。実は、今回の旅では、サクロ・モンテよりもこの教会に入ったときの感動のほうが数倍も大きかったのです。教会の正面の壁にはキリストの受難の物語がフレスコ画で表されています。その壁の向こうにある祭壇には神聖な緊張感が漂っています。教会の中にいる数人の尼僧が小さな声のイタリア語で、この教会の由来を説明してくれたのですが残念ながら理解できませんでした。しかし、教会内はまさに聖域のような雰囲気で、何も喋らずただ感動していました。
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この古い修道院教会のちょっと先にサクロ・モンテの山の頂上に向かうロープウェイがあります。ロープウェイは人数がある程度集まるまで動きません。実は、サンタ・マリア・デッラ・グラッツェ教会を見に行ったのは、ロープウェイ受付の親切な女性の「人数がそろうまであの教会を見てきたら、すごくいいよ」というアドバイスだったのです。ですから、非常に得をした気分でした。このロープウェイ乗り場は印フォーメーションも兼ねていて、サクロ・モンテのガイドや地図だけでなくヴァラッロ周辺のガイドまですべてそろっていますので、ここで資料を入手してください。ロープウェイの料金は往復で3ユーロです。ロープウェイからの景観も捨てがたいものがありました。
ヴァラッロ・セージアへはノヴァーラから1両編成のローカル鉄道(イタリア国鉄です)で行きます。ノヴァーラ発で終点がヴァラッロ・セージアですから寝ていても大丈夫です。でも、車窓から見える山々の景色も見逃せませんので寝ていてはつまりません。所要時間は1時間強です。但し、この路線は早朝(朝の7時半まで)の3本を除くと朝9時6分を初めとして1日に5本しかないので、列車の発車時刻にあわせてノヴァーラに着くように計画してください。ミラノとノヴァーラ間は本数が多いので如何ようにでもなります。料金はミラノからヴァラッロ・セージアまでノヴァーラ乗換で6.95ユーロです。
ヴァラッロ・セージアからノヴァーラへの戻りも本数が少ないので注意が必要です。特に、午後は4本しかなく、午後1時58分から夕方の5時22分までは列車がありません。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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