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2010-10-27(Wed)

トリノ

トリノはピエモンテ州の州都で、街には地下鉄もトラムも走り、市街地圏だけでも170万人が住んでいる超大都会です。ポー川の畔にあるローマ時代からの古い街は、13世紀にフランス出身のサヴォイア家の支配となり、19世紀にはイタリア統一を果たしたサヴォイア家によりイタリア王国の首都になりました。トリノがサヴォイア家のもとで目覚しい発展を遂げたのは17,8世紀で、この時期に建てられたフランス風のバロック・ロココ様式宮殿群が1997年に世界遺産に登録されました。この成熟した落着きのある大きな街は、イタリアの中でもお気に入りの街のひとつで、近いこともあり3度も訪ねてしまいました。
トリノはチョコレートをはじめとするスウィーツも有名で、女性に人気のある街(ここに来る女性の観光客は、駅でチョコパスを購入してカフェやチョコレート屋巡りをしています)でもあります。また、今や、フィアット王国の火は消えてしまいましたが、その代わりに、トリノを州都とするピエモンテ州はスローフード発祥の地でもあり、ピエモンテ牛に代表される美味しい食べ物と美味しいピエモンテのワインがここにはあります。特に、秋に食べられる高価な白トリフは、一度は食べてみたい食べ物です。日本にもあるスローフードの店、イータリーの本店もここトリノ(国鉄駅をバスで南に行きます)にあります。
この成熟した雰囲気の街は、未だに進化を遂げているのです。
12092009_02_ローマ通り_01 12092009_11ガリバルディ通り_02 12092009_16_モンテ・デイ・カップッチーニ空の景色_02

トリノのイタリア国鉄駅であるポルタ・ヌオーヴォ駅は、旧市街の南端にあります。駅前からメインストリートを真直ぐ北に5分も歩くと、最初の広場、サン・カルロ広場の中に繋がります。大都会にふさわしい大きな長方形の広場の周りにはポルチコのある大きな宮殿のような建物に囲まれています。更に北に進むともっと大きな宮殿が見えます。ここがトリノ観光の中心であるカステッロ広場です。トリノで最も存在感のある王宮とマダマ宮殿(マダマとはマダムの意味)がここにあります。マダマ宮殿はローマ時代からある建物を徐々に拡張した宮殿で、正面入り口付近には古い時代の建物の遺跡が保存されています。王宮もマダマ宮殿も博物館となっていて、宮殿内も観光客に公開されています。但し、王宮は、ガイド付き(イタリア語)の見学となっていて、入場時間が決められています。
12092009_03_サンカルロ広場_05 12092009_05_カステッロ広場_01 12092009_06_マダーマ宮殿_01

王宮の中からドゥオモ広場に抜けるアーチ型の通路があります。通路を抜けると、王宮の直ぐ西の脇にローマ劇場の遺跡があり、南側に聖骸布で有名なトリノのドゥオモがあります。その先のローマ遺跡の公園から小さな石畳の路地が続く旧市街となっています。この先にあるLa Consolata教会近くのカフェ・アル・ビチェリンで、ホットチョコレートにコーヒーとミルクを入れて泡立てた「ビチェリン」が飲めます(チョコパスに含まれています)。「ビチェリン」を飲んで体があったまったら、そこから南にあるトリネーゼお気に入り歩行者天国の大きな繁華街、ガリバルディ通りを通ってカステッロ広場に戻りましょう。
01112009_01_トリノ市街_004 01112009_01_トリノ市街_006 12092009_09_ドゥオモ_01

カステッロ広場の南には、カリニャーノ宮殿やエジプト博物館となっている科学アカデミー宮殿があります。トリノのエジプト博物館は、大英博物館に次ぐコレクションがあるそうです。何故、トリノに?との疑問もありますが、必見です。この近辺は、観光客が多く、観光客のための繁華街と言えるのではないかと思います。
01112009_01_トリノ市街_018 01112009_01_トリノ市街_021 01112009_01_トリノ市街_023

トリノには、まだまだ見所がいっぱいあります。街のあちこちにある数々の教会、映画博物館のあるモーリ・アントネッリアーナ、ポー川沿いのモンテ・ディ・カップチーニ、及び、ポー川の街側にあるヴァレンティーノ公園はトリネーゼの憩いの場です。トリノの街から少し足を伸ばすと、ヴェルサイユ宮殿の手本になったといわれるヴェナリア城や、狩の館として造られたストゥピニージ宮殿(閉鎖中でした)があります。
12092009_13_モーリ・アントネッリアーナ_03 12092009_17_ポー川_07 12092009_18_ヴァレンティーノ城_03
12092009_20_ボルゴ・メディエヴァーレ_03 01112009_02_ヴェナリア城_009 01112009_02_ヴェナリア城_024

トリノでの食事は、やはりスローフードです。秋にトリノを訪れたら白トリフに挑戦しましょう。スローフード協会認定のレストランに行くと白トリフにありつけます。こちらでも超高級なのですが、それでも日本の値段の1/3ほどで食べられます。目玉焼きにいっぱいのスライスされた白トリフがかかっているだけの単純な料理がお勧めです。料金は40ユーロでした。イータリーの本店のフードコートでも20ユーロほどで食べられるのですが、席は満員でした。もちろん、ピエモンテ牛と美味しいワインもお勧めです。
トリノは、ミラノから2時間と行き易いのですが、見所が多くてとても日帰りでは全てをカバーできません。実際に、3回(そのうち1回は1泊しています)も行ったのですが、まだ、全部見切れていません。トリノ周辺を含めて1週間くらいかけてじっくりと味わいたい街です。そう言えば、ポルタ・ヌオーヴォ駅や街のインフォメーションには、トリノ・パスの1週間券も売っていました。

ミラノからトリノへは1時間間隔でトリノ行きの普通列車が走っています。所要時間は2時間で料金は9.2ユーロです。ミラノへの戻りも同じです。トリノからの最終列車は夜の10時50分ですから、好きな時間に行って好きな時間に帰って来ることが出来ます。普通列車のほかに所要時間1時間のユーロスターも朝と夕方に数本ありますが、料金は31ユーロとなります。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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