2010-10-30(Sat)
サクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院
大天使ミカエルを拝した修道院は、イタリアからフランスに繋がるスーサ渓谷を見下ろす標高962メートルの山の頂上にあります。トリノの東42キロにあるこの修道院へは、トリノから列車に乗って30分弱のアヴィリアーナまで行って、そこから、タクシーで山の頂上まで行くしか方法がありません。しかし、今回は、ミラノから車を出してもらえることになり、約3時間のドライブで行くことが出来ました。
この修道院は紀元983から987年の間に建設されて、もともとはベネディクト会修道院の総本山でした。12世紀にはその影響力が頂点に達して、全ヨーロッパに及ぶ140の修道院を傘下に納めて、ここにも100人以上の修道僧がいたそうです。有名なモン・サン・ミッシェルもその一つで、同じ建築家によって建てられたので良く似ているそうです。サヴォイア家の支配下に入った1622年に、経済状況の悪化により修道院は閉鎖されて、廃墟となっていました。しかし、1836年に聖職者であり哲学者としても有名なアントニオ・ロスニーニに譲られ、それ以降、彼の宗教組織であるロスミニアンの修道院となっています。
この修道院が建っているのは岩山の頂上です。駐車場から登り道を歩くとその全貌が目に飛び込んできて思わず歩きを停めて見入ってしまうほどの迫力があります。


建物は山の岩を巧みに利用していますので、修道院の中も外もところどころに自然の岩肌が露出しています。従って、とても頑丈に出来ているようです。10世紀後半に建てられた“悪魔の階段”と呼ばれるロマネスク様式の建物がこの建物の一番下の部分で、その上に12世紀から17世紀に渡って度々改修されたゴシック様式の建物が建てられています。建物全体を下から眺めると天にも聳えるばかりの高さを感じます。

教会の中に入ると、16世紀に描かれたフレスコ画があり、教会の周りには初期(10世紀)建物の遺構が残されています。これらの遺構は戦時中に爆撃のターゲットとされて破壊されたものです。但し、教会の地下部分には、まだ食物の貯蔵庫や井戸が残されています。

修道院に入るには入場料金(4ユーロ)が必要です。入場口から観光用のルートが示されていますのでそれに沿って進めばすべてを見ることが出来ます。また、ところどころに展望台があり、そこから360度の素晴らしいパノラマが望めます。この日は、生憎の曇り空でアルプスまでの展望は望めませんでしたが、それでも標高962メートルからの展望は圧巻です。この修道院の外観も素晴らしいのですが、ここからの眺めもそれに負けていません。何故か、受付には日本語の説明書が用意されていますので日本人の観光客も来るのでしょう。一周するには少なくとも2時間は必要です。


トリノの直ぐ近くなのですが、ここは山々に囲まれた自然豊かなところです。アヴィリアーナの街周辺には2つの湖があり、その近くの丘の上にはお城も見えました。トリノと違って、ここにはゆっくりとした時間が流れています。できれば、その中に浸りゆっくりとしたいところでもあります。

今回は、ミラノから車で3時間掛けてここまで来ましたが、公共交通機関を利用して、ミラノから日帰りはかなり難しいと思います。トリノから列車で約25分のアヴィリアーナ(片道2.2ユーロ)までは、ミラノ中央駅からだとトリノ乗換を入れて3時間以上はかかると思います。加えて、アヴィリアーナ駅からタクシーを半日チャーター(100ユーロ弱必要?)しないと行くことが出来ませんので、経済的にもお勧めできません。ですから、ここは、トリノをベースに観光するのがベストだと思います。トリノからなら、半日又は1日のツアーがあると思います。また、1週間パスを使って、列車で来ても良いかもしれません。
この修道院は紀元983から987年の間に建設されて、もともとはベネディクト会修道院の総本山でした。12世紀にはその影響力が頂点に達して、全ヨーロッパに及ぶ140の修道院を傘下に納めて、ここにも100人以上の修道僧がいたそうです。有名なモン・サン・ミッシェルもその一つで、同じ建築家によって建てられたので良く似ているそうです。サヴォイア家の支配下に入った1622年に、経済状況の悪化により修道院は閉鎖されて、廃墟となっていました。しかし、1836年に聖職者であり哲学者としても有名なアントニオ・ロスニーニに譲られ、それ以降、彼の宗教組織であるロスミニアンの修道院となっています。
この修道院が建っているのは岩山の頂上です。駐車場から登り道を歩くとその全貌が目に飛び込んできて思わず歩きを停めて見入ってしまうほどの迫力があります。



建物は山の岩を巧みに利用していますので、修道院の中も外もところどころに自然の岩肌が露出しています。従って、とても頑丈に出来ているようです。10世紀後半に建てられた“悪魔の階段”と呼ばれるロマネスク様式の建物がこの建物の一番下の部分で、その上に12世紀から17世紀に渡って度々改修されたゴシック様式の建物が建てられています。建物全体を下から眺めると天にも聳えるばかりの高さを感じます。



教会の中に入ると、16世紀に描かれたフレスコ画があり、教会の周りには初期(10世紀)建物の遺構が残されています。これらの遺構は戦時中に爆撃のターゲットとされて破壊されたものです。但し、教会の地下部分には、まだ食物の貯蔵庫や井戸が残されています。



修道院に入るには入場料金(4ユーロ)が必要です。入場口から観光用のルートが示されていますのでそれに沿って進めばすべてを見ることが出来ます。また、ところどころに展望台があり、そこから360度の素晴らしいパノラマが望めます。この日は、生憎の曇り空でアルプスまでの展望は望めませんでしたが、それでも標高962メートルからの展望は圧巻です。この修道院の外観も素晴らしいのですが、ここからの眺めもそれに負けていません。何故か、受付には日本語の説明書が用意されていますので日本人の観光客も来るのでしょう。一周するには少なくとも2時間は必要です。






トリノの直ぐ近くなのですが、ここは山々に囲まれた自然豊かなところです。アヴィリアーナの街周辺には2つの湖があり、その近くの丘の上にはお城も見えました。トリノと違って、ここにはゆっくりとした時間が流れています。できれば、その中に浸りゆっくりとしたいところでもあります。


今回は、ミラノから車で3時間掛けてここまで来ましたが、公共交通機関を利用して、ミラノから日帰りはかなり難しいと思います。トリノから列車で約25分のアヴィリアーナ(片道2.2ユーロ)までは、ミラノ中央駅からだとトリノ乗換を入れて3時間以上はかかると思います。加えて、アヴィリアーナ駅からタクシーを半日チャーター(100ユーロ弱必要?)しないと行くことが出来ませんので、経済的にもお勧めできません。ですから、ここは、トリノをベースに観光するのがベストだと思います。トリノからなら、半日又は1日のツアーがあると思います。また、1週間パスを使って、列車で来ても良いかもしれません。
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