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2010-11-03(Wed)

リミニ

冬のミラノは、霧も多く、なかなか太陽にお目にかかれません。そこで、太陽を求めて海の方面に向かうことが多くなります。一番近いのはジェノヴァ方面ですが、その次はアドリア海方面となります。一番近いヴェネツィアまではユーロスターで2時間半ですが、今回は、その南に位置するリミニまで行ってきました。リミニは、イタリア国内では観光地兼リゾート地として有名な大きな街なのですが、「地球の歩き方」では、サン・マリノへの玄関口として紹介されているだけで、観光地としての紹介は全くありません。

リミニとラヴェンナの間にある川が、あの“賽は投げられた”で有名なルビコン川です。ローマ時代からガリア遠征の集積地として栄えたリミニは、シーザー所縁の地なのです。トレ・マルティリ広場にはシーザーの銅像もあります。従って、リミニにはローマ遺跡から始まって中世のお城までの観光名所があり、その上、アドリア海沿岸地帯は、大きなホテルのあるレジャー基地として、イタリア人観光客で賑わっています。この様に見所いっぱいの観光地は、とても日帰りで全部を見て廻ることが出来ませんので、今回は、海岸方面には行かずに歴史地区をだけを見て回りました。

リミニの駅から歴史地区は歩いていける距離です。トレ・マルティリ広場に行く途中にマラテスティアーノ寺院があります。今や、リミニのドゥオモにあたる大聖堂で、現在の正式名はサンタ・コロンバ大聖堂と言います。でも、この教会は非常に変わっています。聖堂には窓が少なく十字架も数えるほどしかありません。それに、昔の名が“寺院(Tempio)”というのも気になります。ここには9世紀に建てられた教会があったそうですが、15世紀に、当時のリミニの領主であったシスモンド・マラテスタはその教会を自らの聖廟にすべく改修工事を始めました。シスモンドはもともと教皇派の将軍として数々の戦果を挙げ大活躍していたのですが、ローマ教皇のピウス2世はそれを妬んでシスモンドを敵視するようになりました。シスモンドはこの教皇の態度に怒り、この聖廟からカトリックの象徴である十字架や聖人の彫像を取り去ってしまったのです。それに対して、ピウス2世は、この聖廟を“悪魔崇拝の場”と位置づけて、カトリック教会として認めなかったのです。ですから、“寺院(Tempio)”と呼ばれ、十字架も少ないうえ、聖廟ですから窓も少ないのです。しかし、シスモンドは改修工事を見届けることなく亡くなってしまい、彼の後継者は、ピウス2世によってその領土を奪われてしまったそうです。この物語での悪者は、ローマ教皇であり、シスモンド・マラテスタは、今でも、リミニの街の英雄なのです。
24012010_03_マラスティアーノ教会_01 24012010_03_マラスティアーノ教会_03 30052010_03_リミニ_025

リミニの旧市街は城壁に囲まれています。トレ・マルティリ広場を左に進むと大きな門が見えます。この門が紀元前27年頃に建設されたアウグストス門です。高さ9.92m、幅8.45mの大きくて立派なローマ遺跡ですが、今でも、街に入る門としての役目を果たしています。アウグストス門の両側には中世に建てられた旧市街を囲む城壁が残っていて、城壁の周りは街の人の憩いの公園になっています。
30052010_03_リミニ_004 24012010_05_アウグストゥス・アーチ_05 24012010_06_街の城壁_01

アウグストス門の先の新市街には12世紀に立てられたロマネスク様式のサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会があります。この街の古い教会は、旧市街の中にも、13世紀に建造されたロマネスク・ゴシック建築のサンタゴスティーノ教会があります。どちらの教会も外観のシンプルさと内装の豪華さのアンバランスが印象的でした。
24012010_07_サンジョヴァンニ・バティスタ教会_02 24012010_07_サンジョヴァンニ・バティスタ教会_03 24012010_09_サンタゴスティーノ教会_09 24012010_09_サンタゴスティーノ教会_07

旧市街の北のはずれに、海に流れ込む直前のマレッキア川が流れています。そこにかかっている橋が紀元21世紀に建てられたティベリオ橋です。この橋は、細いので1方通行ですが、今でも車が通っている頑丈さです。ローマ時代の橋は、中世に建設された橋に比べて、どこの橋もすべて頑丈です。ローマ時代の技術力の高さがここでも証明されています。車が通る橋ですが、両側には観光客用の細い歩道が付いていますので、観光客はこの歩道を並んで歩きます。橋を渡ると、川の向こうからリミニの旧市街の写真を撮っていました。
24012010_12_ティベリオ橋_02 24012010_12_ティベリオ橋_09 24012010_12_ティベリオ橋_11

ティベリオ橋から城壁沿いに海と反対方向に歩くと直ぐにシスモンド城が見えてきます。もちろん、15世紀に建てられたあのリミニの英雄であるシスモンド・マラテスタの居城です。この頃は、皇帝派と教皇派の戦い、その後の、教皇との戦いもあり、この城は戦いに適した形をしています。城の入り口は長蛇の列でした。城の中では、レンブラント、ゴーギャン、ピカソの展示をやっていたのです。入るのに時間がかかりそうなので、残念ながら入るのをあきらめてカヴール広場へと向かいました。
24012010_14_シスモンド城_02 24012010_14_シスモンド城_05 24012010_15_カヴール広場裏の劇場_02

カヴール広場がリミニの街の中心です。周りに、アレンゴ宮殿、アミントレ劇場、旧魚市場、コムーネ宮殿の歴史的な建物で囲まれています。広場の中には、16世紀中のピーニャの噴水があります。ここには街頭市も開かれていつも活気のある広場です。リミニのインフォメーションもここにあります。
30052010_03_リミニ_010 30052010_03_リミニ_014 24012010_10_カヴール広場_07

カヴール広場の東端の通りを南に行くと、シーザーの銅像のあるトレ・マルティリ広場に戻ります。これで、リミニの旧市街を一周りしたことになります。この広場も歴史的な綺麗な建物で囲まれています。ローマ時代のフォロがこの位置にあったそうで、シーザーが命じて建てたと言われている円柱がこの広場の下で見つかっています。広場の中に遺跡まで掘り下げてあるところがあり、そこでローマ遺跡を見ることが出来ます。
30052010_03_リミニ_002 24012010_04_トレ・マルティーリ広場_04 24012010_04_トレ・マルティーリ広場_05

リミニの街は旧市街を1周してもまだ終わりません。トレ・マルティリ広場からリミニ駅方向に行くと、ローマ時代の円形闘技場の遺跡があります。この遺跡は、どういうわけか公園と保育園の間にありますので、観光するような準備はされていません。また、カヴール広場と駅の間には博物館があります。この博物館は非常に充実しています。1階はローマ時代の遺物の展示、2階は13世紀までの遺物と絵画、3階がそれ以降から近代までとなっています。素人でもちゃんとわかるようになっているのです。それに加えて、博物館の直ぐ隣に、現在まだ発掘中のローマ時代の邸の遺跡があります。もちろん、この遺跡の見学も博物館の入場料に含まれています。館内撮影はOKで、しかも、この日は入場無料の日でしたので、全館無料で見学できました。
24012010_16_円形闘技場遺跡_01 24012010_17_博物館_04 24012010_17_博物館_12
24012010_17_博物館_14 24012010_17_博物館_21 24012010_17_博物館_24

これで、リミニ歴史地区をほぼ周って来ましたが、非常に忙しい観光でしたので、ぜひ、もう一度ゆっくり来てみたい街です。その時は、アドリア海方面や、リミニ近隣のいくつかの小さな村もイタリアの「最も美しい村」に選ばれていますので、訪れてみたいと思っています。リミニは「地球の歩き方」に載っていない街ですが、この街を載せなかったことは、「地球の歩き方」の編集ミスだと思います。

リミニは、ボローニャから普通列車で1時間35分かかります。ミラノからボローニャまではユーロスターで1時間5分ですから、ボローニャの乗換を入れても2時間45分~3時間でリミニまで到着します。ミラノからユーロスターの料金は片道41ユーロで、ボローニャからリミニまでの普通列車は片道7.8ユーロです。また、ミラノ中央駅から(7時35分から)2時間間隔で直通のユーロシティがあります。所要時間は3時間10分で料金は37ユーロです。これだと、乗換なしでリミニまで行くことが出来ます。歴史地区は駅から歩いて周れますので、時間のロスがほとんどなくミラノからの日帰りも可能です。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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