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2010-09-19(Sun)

パヴィア修道院(チェルトーサ・ディ・パヴィア)

ミラノの南40キロほどのところに古都パヴィアがあります。この街も古い街で一時イタリアの首都になったこともあります。古都パヴィアの北9キロ(ミラノからは南に30キロ)の田園地帯にあるのがパヴィアの修道院です。1396年にミラノのヴィスコンティ家の霊廟として建設されて、修道院教会の正面ファサード以外は15世紀に完成しています。この修道院はルネッサンス期のロンバルディア様式建築の最高傑作と言われているのですが、その言葉に値する素晴らしい建築です。遠くから眺めると、まるでディズニーランドのように、ドーム型の塔が聳えています。ジェノヴァとミラノ間を結ぶ列車から見える夕日を背に浮かび上がる修道院のシルエットは忘れられない光景のひとつです。もちろん、近くで見てもその素晴らしさは言葉では言いつくせません。

修道院の入り口の門にフレスコ画があります。そこで写真を撮ると直ぐに注意を受けてしまいました。この門を潜ると携帯電話と写真撮影禁止なのです。でも、門を抜けると正面に見える修道院教会のファサードを見ると写真を撮らずにはいられません。ファサードは18世紀のものですが、真っ白な大理石のファサードにはたくさんの彫刻があり、まるで、小型のミラノのドゥオモです。撮影禁止を知りながらも、ほとんどの観光客はシャッターを押しています。それを注意する人は誰もいません。やはり、イタリアですね。もちろん、私もシャッターを押しました。
25042009_07_修道院入口_03 25042009_10_修道院正面_02 25042009_14_修道院正面_06 25042009_15_修道院正面_07

修道院のことをイタリア語でアバッツィアというのですが、カルトゥジオ会の修道院だけはチェルトーサと呼んでいます。ここは、カルトゥジオ会の修道院なのでチェルトーサです。しかし、もともとはミラノのヴィスコンティ家の霊廟だったので、単なるチェルトーサではありません。今まで見て来た田舎の修道院とも格が違うのです。教会内に入ると、外観以上にその豪華さに驚かされます。残念ながら、教会内には修道士がいますので写真撮影はできません。でも、その修道士が観光客を呼び集めて修道院内のガイドをしてくれるのです。もちろんイタリア語のガイドなので何を言っているのか分かりません。しかし、この修道士のガイドなしに修道院内に入ることができませんので、イタリア語ガイドでもありがたく聞かせてもらうしかありません。教会の奥には鉄格子の柵があり、修道士ガイドの後を追って柵を通り抜けると、更に豪華な教会内の装飾が目に飛び込んできます。分からないイタリア語のガイドを聞き流しながら、この素晴らしい内部装飾を脳裏に刻み付けることが忙しくなり、大勢の観光客も急に静かになってしまいます。豪華な内装の教会を抜けると小さな回廊に囲まれたきれいに整備された中庭に出ます。この回廊の外側には礼拝堂、修道士の食堂、客室等が連なっています。修道士ガイドに従って入った一室には素晴らしい「最後の晩餐」のフレスコ画が描かれていました。このあたりから、修道士の目を盗んで写真撮影している観光客が出てきました。一人の観光客がシャッターを押すと、それに釣られて何人もの観光客が撮影を始めます。しばらくすると修道士がそれに気付いて注意をしますが、ほとぼりが冷めた頃にまた同じことが繰り返されます。それほど、誰もが写真撮影をしたくなるようなところなのです。
04072009592S.jpg 25042009_18_小中庭_03 25042009_19_小中庭_04

小さな中庭を抜けると、今度は、サッカーグラウンドほどの大きさのバラに囲まれた美しい中庭に出ます。この周りにも回廊が廻らされていて、その回廊の外側には修道士の寄宿舎が軒を並べています。その中のひとつの寄宿舎は、観光客に解放されていて、中に入って中世の修道士の生活を垣間見ることができます。2間続きの宿舎には小さな庭までついていますので、とても世俗と離れて切り詰めた生活をしていたようには思えませんでしたが、他ではなかなか見ることが出来ない貴重な観光になります。
25042009_20_大中庭_01 25042009_22_大中庭_03 25042009_23_大中庭_04

寄宿舎の見学が終わると、1時間弱の修道士ガイドは終了です。出口のほうに誘導されると、そこで、修道士から喜捨を要求されます。修道士の手には10ユーロ札の束が握られていて、10ユーロ以下の喜捨は出し難い状況です。2,3人のグループでも10ユーロを払っていましたので、一人なら5ユーロ以下でも良いと思われますが、とにかくコインは払いにくいので、5ユーロ札を用意しておいたほうが良いと思います。出口を抜けると、修道院の売店があります。売店には、お土産の品、教会グッズ、修道院で生産した石鹸、リキュール、蜂蜜などが売られています。金額は5~10ユーロほどでした。最後のほうは、修道士の商魂がやけに目立ってしまいましたが、これも有名観光地ならではということでしょうね。

パヴィアの修道院への行き方で一般的なのはバスを利用することですが、日曜祝日にはバスの本数が少なくなるので注意が必要です。特に、日曜祝日の昼前後はほとんどバスがありません。パヴィア修道院の近くを通るバスは2本あります。Sila社のバスはミラノのM2地下鉄のファマゴスタとパヴィア間を走り、Arfea社は同じくファマゴスタとアレッサンドリア間を走っています。両社のバスとも、パヴィアから10分ほどのところ(ファマゴスタからだと30分ほど)にあるチェルトーサ・ディ・パヴィア停留所で下車します。イタリアのほとんどのバスは車内アナウンスがないので、外国人には降りるところが分かりません。従って、乗るときに降りるところを運転手さんに言っておき、着いたら声をかけてもらうようにお願いしておいた方が良いでしょう。チェルトーサ・ディ・パヴィアのバス停近くにホテル・イタリアという名の非常に小さなホテルがありますが、ここを目標にしても見過ごしてしまう可能性が大きいと思います。
バス停から、ミラノ方面に2~30メートル行き右に曲がり、後は修道院まで真直ぐに歩くと修道院の正面に出ます。この道は小さな川を渡ると、街並みが途絶え、左にトウモロコシ畑、右に住宅街が続く歩道の整備されたきれいな並木道です。修道院までは約1キロ歩くことになりますが、田舎の並木道は気持ちも良く、1キロの道のりも長く感じません。
25042009_36_運河 25042009_27_帰りの並木道_01 25042009_28_帰り道からの修道院_01

イタリア国鉄でパヴィアまで行き、そこからバスを利用するのが一番短時間で到着します。イタリア国鉄は、ミラノの南端のロゴレド駅から18-25分(快速列車なら一駅で18分です)、料金は3.05ユーロで、パヴィア駅に到着します。パヴィアの駅を出てミラノ方向に50メートルも歩くと大きなバス・ステーションがあり、ここからミラノ・ファマゴスタ行きのバスに乗ります。バス料金は1.65ユーロですのでイタリア国鉄と合わせて4.7ユーロでチェルトーサ・ディ・パヴィアに到着します。
ミラノM2地下鉄ファマゴスタ駅のバス・ステーションからバスを利用する場合は、ドゥオモから地下鉄でファマゴスタまで(途中のカドルナで乗り換えです)約20分、料金は1ユーロ、ファマゴスタからチェルトーサまで、バスの所要時間は約30分で、料金は、Sila社が2.5ユーロ、Arfea社が2.2ユーロです。
バスのチケットは、Sila社は、バス・ステーションにある切符売り場或いはバス停近くの売店で購入できますが、Arfea社の場合はバスの運転手さんから直接購入することになります。できるだけおつりのないようにコインを用意して置いてください。

もうひとつの行き方は、イタリア国鉄でチェルトーサ・ディ・パヴィア駅まで行き、そこから修道院まで約1.5キロ歩く方法です。この駅は小さな駅なので、この駅に停まる列車(各駅停車の列車)の本数は1時間に1本くらいに限られています。所要時間はミラノのロゴレド駅から15~20分ほどです。従って、列車の時刻を十分に調べて計画をたてる必要があります。この駅は修道院の裏側に位置していて、駅の方向から修道院を眺めると、まるでディズニーランドのように見えます。

お勧めのコースは、ミラノからパヴィアまでイタリア国鉄で行き、パヴィアの街を観光した後にバスで修道院に行くことです。修道院の観光を終えたら、バスでミラノまで戻れば、経済的でしかも効率的な観光ができると思います。パヴィアの街も見所が多いので、全てを観光すると、とても1日では足りないでしょう。ですから、ゆっくりと観光したいなら、パヴィアの街で1泊しても良いと思います。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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