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2010-11-16(Tue)

カンデーロ

ピエモンテ州のアルプスの麓の街ビエッラから南に約5キロのところにあるカンデーロの街の中に人口約100人の城壁に囲まれた小さな村、リチェットがあります。このイタリアで「最も美しい村」に選ばれている村が、今回の目的地です。リチェットとはシェルターの意味で、日本語だと“避難所”となります。しかし、実際に、13-14世紀に建てられた城壁の中にはワインと穀物を蓄える200余りの倉庫が長屋のように並んでいるのです。何故、このようなものを造ったのか?その答えは簡単です。ここの人たちが、何よりも自分たちが生産したワインと穀物を守ることが一番大事であると考えたからです。唯、実際にはそれだけではなく、平和なときはここを倉庫として使い、戦闘が起こったときには、ここに逃げ込むための倉庫兼避難所として使われていたそうです。ですから、リチェットと呼ばれているのです。驚いたことに、ここの城壁も倉庫も13-14世紀に建てた状態そのままで今日まで保存されています。その理由は、(戦闘時以外は)人々はここをあくまでも倉庫として使い、一度も住居として使わなかったからだと言われています。

ビエッラからのバスはカンデーロの街のドゥオモの近くに停まります。折角ですのでドゥオモを覗いてみると、ここにも黒いマリア様がありました。オローパで見た黒いマリア様とよく似ています。ビエッラの一帯は黒いマリア様の信仰が強いようです。
10042010_B01_ビエッラ駅と駅前_001 10042010_C01_カンデーロ・ドゥオモ_008 10042010_C01_カンデーロ・ドゥオモ_003

ドゥオモから歩いて4,5分のところにリチェットがあります。ちゃんと道路標識があるので迷うことはありません。リチェットの城門の横にはコミュナーレ宮殿があり、ここがカステッロ広場です。リチェットへ入る城門の直ぐ横にインフォメーションがあり、ここで英語の資料も貰うことが出来ます。親切な英語の出来るお兄さんが、リチェットの歴史と概要を説明してくれました。
10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_001 10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_004 10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_005

城門の中は石で造られたがっちりとした長屋風の倉庫が背中合わせに5,6列に並んでいます。その周りは完璧にがっちりとした城壁で囲まれていて、この中への入口はこの城門だけです。既に倉庫としての使用はやめていますので、ほとんどの建物は空っぽです。何軒かの建物は、レストランやエノテカに改造されていて、数件が観光客向けの土産物屋になっています。また、保存状態の良い建物は街の公共施設として使われているようで、ここで、アートの展示やコンヴェンションが行われているようです。ほとんどの建物が、まだしっかりしていて、今でも使用可能ですが、いくつかは老朽化が激しい建物があり、補修工事を行っていました。倉庫の中には入れませんが、外の窓から中を覗くと、改造されていない建物は昔のままで、1階が土間のワイン倉庫で、乾燥しやすい2階が穀物置き場であったことが何となく理解できます。
10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_012 10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_013 10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_015
10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_032 10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_042 10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_044

このリチェットは回りより少し高いところにありますので、周りの城壁の上に上がるとアルプスの山々まで望むことが出来ます。城壁の保存状態も素晴らしく、壊れているようなところはありません。城壁や城塔には銃を撃つための内側が広がっている穴が開いています。要するに、小さい穴でも左右180度近くまで狙いをつけられるようになっているのです。南側の一部だけ、城壁がなく、その代わりにコミュナーレ宮殿がありますので、城門以外に外の世界と通じているところはありません。
10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_016 10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_020 10042010_C02_カンデーロ・リチェット城内_034

城壁内を見た後は、インフォメーションのお兄さんのお勧めどおり、城壁の外側の遊歩道を散策しました。城壁の外側から見たリチェットも素晴らしいのですが、リチェットの北側にある公園からのアルプスの山々がとても綺麗でした。公園にはどの山が何という名の山かわかるような標識がありましたが、覚えきれません。
10042010_C03_カンデーロ・リチェット城外_007 10042010_C03_カンデーロ・リチェット城外_011 10042010_C03_カンデーロ・リチェット城外_015

リチェットの東側には12世紀に建てられたロマネスク様式のサンタ・マリア・マッジョーレ教会があります。但し、正面のファサードだけはバロック調に改装されていました。まるで厚化粧の女性の顔のようなファサードで、折角のロマネスク様式が台無しです。ですから、正面が見えない方向から眺めるようにしました。インフォメーションのお兄さんに、教会の中を見たいなら予約が必要と言われました。教会内部がどうなっているのか興味はありますが、たった一人では予約は取れないのであきらめました。
10042010_C04_カンデーロ・SMマッジョーレ教会_001 10042010_C04_カンデーロ・SMマッジョーレ教会_009 10042010_C05_カンデーロ・リチェット景色_008

カンデーロの街は、リチェットとサンタ・マリア・マッジョーレ教会がすべてです。街の数ヶ所の壁にフレスコ画が描かれていて、地図でそれを巡るような観光コースも用意されていましたが、それほどのものでもありません。唯、もう一つの教会にも黒いマリア様がありましたので、黒いマリア信仰の強さだけ感じました。
10042010_C06_カンデーロ・街並_002 10042010_C06_カンデーロ・街並_003 10042010_C07_カンデーロ・Sロレンツォ教会_004

ビエッラ駅からサンティアに行く列車に乗ると、ビエッラの次の駅がカンデーロです。但し、この列車は本数も少ない(1-2時間に1本で片道1.1ユーロ)ので余り便利ではありません。しかもカンデーロの駅からリチェットまで10分ほど歩きます。従って、ビエッラの駅からバス(ATAPバス Linea 57)が便利です。朝の10時から12時の間は1時間に1本ですが、その他の時間帯は1時間に2本あります。但し、日曜祝日は午後12時半までバスはありません。また、本数も少ないので、注意が必要です。料金は片道1.1ユーロです。カンデーロの街は、道が細いため一方通行となっています。従って、行きと帰りの停留所が違う道にあります。来るときは、降りる停留所はカンデーロのドゥオモの近くですが、ビエッラへの戻りは。リチェットの前のカステッロ広場の停留所から乗ります。

ミラノからビエッラ間の列車はオローパの報告を参照してください。ミラノから片道6.95ユーロで、所要時間は約2時間です。列車も景色も綺麗で快適です。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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