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2010-11-16(Tue)

ポントレモーリ

ミラノの4月は、ずっと天気が悪かったのですが、この日は午後から晴れるとの予報を信じて、ミラノを飛び出しました。ポントレモーリは観光ガイドにもない無印の街ですが、先日、サルザーナに行く列車でこの駅を通過した際、特に印象に残っていた街です。インターネットで調べてみると、このFrancigena街道沿いの古い街はイタリア国内では立派な観光地でした。北はアペニン山脈に接し、2000メートル近いアプアン・アルプスの麓のマルガ渓谷に位置している、山の中の街を絵に書いたような、人口8000人ほどの街です。この街はエミリア・ロマーニャ州とリグーリア州の間にあるのですが、何故か、トスカーナ州のマッサ・カッラーラ県に属しています。
ポントレモーリは紀元前1000年頃から人が住みついていたところで、考古学的に貴重な遺跡や遺物が発見されています。ローマ時代にはアプアンと呼ばれていて、Lunigianaとしてルーニの支配下にありました。街はFrancigena街道の恩恵を受けて繁栄し、13世紀の初頭には自治権を得た街となっています。

この街の旧市街は、マルガ川とヴェルデ川の間の中州のようなところにあります。従って、この街には城壁がほとんどなく、自然の川によって守られていたのです。この街の観光名所のひとつに3本の中世に建てられた橋があります。ポントレモーリの地名は、“ポンテ(橋)”と“トレモーリ(揺れる)”の2つの言葉が一緒になって出来たと言われています。要するに、“揺れる橋”という意味です。駅から5,6分歩いてその中の一つである一番新しい橋、マルガ川に架かるポンテ・ヌオーヴォを越えると旧市街に入ります。
11042010_03_マルガ川の景色_001 11042010_05_ポンテヌオーヴォ_004 11042010_04_ポントレモーリ街並_001

ポントレモーリの旧市街の真ん中をFrancigena街道が突っ切っています。旧市街はその南端にあるヴェルデ川に架かる聖フランチェスコ・ソット(下流)橋から始まります。この橋の旧市街側は非常に狭い門があり、そこに高い城塔が聳えています。旧市街を出入りする人々はここで検閲されるのでしょう。城塔は、明らかにこの街を守るための城塞です。北に向かう細い石畳のFrancigena街道は、街の中心部であるレプブリカ広場とその直ぐ隣の、昔はソプラ(上流)広場と呼ばれていたドゥオモ広場に続きます。この2つの広場の間には、両方の広場を同時に見下ろせるような市民の塔が聳えています。
11042010_09_レプブリカ広場_001 11042010_10_ドゥオモ広場_003 11042010_11 _ドゥオモ_002

更にFrancigena街道を北に行くと、この旧市街の北端に大きくて立派なパルマ門があります。これも門というよりも城塞です。パルマ門の直ぐ横は高い岩山になっていて、その上には、この門が良く見えるようにお城が建てられています。旧市街はこのパルマ門のところだけが陸続きになっていますので、この門での防衛が一番大事だったのだと思います。従って、このパルマ門を通る旅人はすべてここで検閲され、お城から、常にこの門を監視していたのだと思います。
11042010_18_ポントレモーリ街並_007 11042010_21_ポルタ・パルマ_001 11042010_21_ポルタ・パルマ_003

パルマ門とドゥオモ広場の間の山の上にあるお城はCastello del Piagnanoと言います。日本語では“石の城”の意味になります。Lunigianaでは一番大きいお城で、Francigena街道の防衛が目的で9-10世紀にルーニによって建てられました。この頃、天気予報どおりに雲が切れて瞬く間に素晴らしい青空が広がりました。お城までは、旧市街の路地を抜けていきます。登り階段に差し掛かると、このあたりの民家はすべて石造りで、まるで城壁の一部となっているようです。従って、どこまでが民家でどこからが城壁なのかわからなくなってしまいます。しかし、この路地裏は、山の中の田舎街の中世と変わらない生活を生のまま感じるところでもあります。程なく、山の頂上に到着すると、お城の横に建つ小さな礼拝堂が迎えてくれました。
11042010_18_ポントレモーリ街並_009 11042010_13 _カステッロの丘_002 11042010_16 _カステッロと景色_058

この“石の城”は博物館になっていて、入場料4ユーロを払って入ります。ここには、紀元前8-6世紀頃に、この地帯に住んでいた先住民(リグーリア人或いはケルト人とのこと)が創った石碑が展示されています。ローマ時代以前の貴重な考古学資料と言われていますが、見ていて思わず吹きだしそうなユーモアがあります。
11042010_16 _カステッロと景色_002 11042010_16 _カステッロと景色_005 11042010_15 _カステッロ博物館_003

博物館はそれほど大きくもなく、直ぐに、お城の中から城塞の上まで行くことが出来ます。天気が良くなったこともあり、ここからの景色はとても素晴らしく、時間がたつのも忘れて眺めていました。
11042010_16 _カステッロと景色_009 11042010_16 _カステッロと景色_012 11042010_16 _カステッロと景色_019
11042010_16 _カステッロと景色_033 11042010_16 _カステッロと景色_037 11042010_16 _カステッロと景色_055

お城の上からの景色を楽しんだ後、迷路のような路地裏を歩いて山を降り、ドゥオモ広場に行く間にいくつかの古い教会があります。この街も教会の多い街です。
11042010_18_ポントレモーリ街並_006 11042010_18_ポントレモーリ街並_011 11042010_19_サン・ジミニアーノ教会_001

ドゥオモ広場から。今度はヴェルデ川に向かいました。ここには、聖フランチェスコ・ソプラ(上流)橋があります。この橋も古い中世の橋で、橋を渡るとポントレモーリの新市街に入ります。新市街ですが、ヴェルデ川沿いには古い修道院があります。川沿いに、先ほどの聖フランチェスコ・ソット(下流)橋まで歩いて、旧市街に戻ることにしました。川沿いの道は古い橋や山の上のお城まで望めて景色が素晴らしいのです。散策するには最高の道でした。
11042010_22_ポンテ・ディ・サンフランチェスコ・ディ・ソプラ_007 11042010_22_ポンテ・ディ・サンフランチェスコ・ディ・ソプラ_004 11042010_22_ポンテ・ディ・サンフランチェスコ・ディ・ソプラ_003

聖フランチェスコ・ソット(下流)橋を渡って、再び旧市街に入ったところで、旧市街を1週したことになります。観光地としては無印の街ですが素晴らしいところでした。この街も無条件でお気に入りのリストに入ってしまいます。観光客が少ない、山の中の落ち着いた中世の街を見たい人には、この街がお勧めです。まず、この街を訪れる日本人はいないでしょうから、自分だけが知っている観光地となります。中世の橋に興味のある人にもお勧めです。ポントレモーリに到着する手前で、列車の中からも興味深い橋がありました。それは、ミッレシモで見た橋と同じような城砦のある橋です。

ポントレモーリはイタリア国鉄駅から歩いていけるところなので、多少遠くても観光の時間はたっぷり取れます。ミラノからピサまで行く直通の普通列車なら乗換無しにいけるのですが、本数が少なく、朝早い時間(ロゴレド発6時59分)なので、ちょっと大変です。でも、フィデンツァ(朝の10時まで)或いはパルマ乗換(10時以降)ならもっと遅く出て行くことが出来ます。フィデンツァ或いはパルマからの列車は10-12時台を除いて1時間に1本あります。この区間の列車はアペニン山脈の中を走りますので、雄大な景観を車窓から楽しむことが出来ます。ミラノ・ロゴレドからならフィデンツァやパルマでの乗換時間も入れて所要時間は2時間45分くらいです。料金はフィデンツァ乗換なら11.2ユーロでパルマ乗換なら12.7ユーロです。
ミラノへの戻りは、午後になりますので、ほとんどの列車はパルマ乗換となります。即ち、ポントレモーリから1時間間隔で出ているパルマ行きに乗り、パルマで乗換えてミラノに戻ることになります。パルマからミラノまでは、2時間間隔で普通列車の直通があり、その合い間にピアチェンツァ乗換えの普通列車もありますので、1時間に1本はあります。また、インターシティやユーロスターもありますので、夜の9時過ぎまで問題ありません。食と芸術と歴史の街、パルマでゆっくりしても良いかもしれません。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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