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2010-11-29(Mon)

ウルビーノ

フィレンツェのウフィッツィ美術館にピエロ・デッラ・フランチェスカが描いた一度見たら忘れられない絵があります。赤い服と赤い帽子を被った鉤鼻の男の肖像画です。この人の名前はフェデリコ・モンテフェルトロと言って、ウルビーノの領主でした。彼は優れた傭兵隊長であり、フィレンツェを初めとした有力貴族に傭兵隊長として雇われて活躍して、高額の報酬を得ていたそうです。彼はその報酬をウルビーノの文化振興に費やして、この街をルネッサンス文化の代表的な街にしたのです。ラファエロもこの街で生まれ、建築家のブラマンテもこの街の出身です。同じくウフィッツィ美術館にある悩ましげな“ウルビーノのヴィーナス”もこの街の名を有名にした絵画です。しかし、ウルビーノの繁栄も17世紀の初頭までで、その後は凋落して現在に至っています。

アドリア海沿岸の街ペサーロはオペラのロッシーニが生まれた街です。ペサーロから内陸にバスで1時間10分のところに、1998年に世界遺産に登録されたウルビーノがあります。この街は、丘の上の城壁に囲まれた人口15000人ほどの街です。バスは丘の麓にあるウルビーノ入口の城門前の広場に到着します。城門から街の中心部までは長い上り坂の道になっています。この道がウルビーノのメインストリートで両側には、お土産屋、ブティック、カフェ等が並んでいます。広場の城門に向かった右隅には、ドゥカーレ宮殿の裏に直接昇るエレベーター(0.5ユーロ)もあります。
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エレベーターで昇ってもドゥカーレ宮殿の正面のドゥカ・フェデリコ(フェデリコ公爵)広場までは、まだ登り道が続きます。城壁の中の裏道はとても静かで中世の雰囲気がそのまま味わえます。広場はドゥカーレ宮殿と2つの大きな教会(カッテドラーレとサン・ドメニコ教会)に囲まれています。昼休みに入る前に2つの教会の中を見た後、カッテドラーレの直ぐ横にある洞窟礼拝堂に入り、いよいよウルビーノのルネッサンス文化の鑑賞会が開始です。
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続けて、ドゥカーレ宮殿の中にあるマルケ国立美術館に入り、どっぷりとウルビーノのルネッサンス文化に浸かってしまいました。ここには、ラファエロの「物言わず人」があります。やはり、ラファエロの絵は素人でも素晴らしいと感じます。残念ながら、この美術館は撮影禁止です。
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その日の宿は、ラファエロ・ホテルでした。ホテルにチェックイン後、ホテルの直ぐ傍にあるラファエロの生家を訪ねました。この二枚目の天才画家は比較的裕福な家庭に育ったようです。ここには、若き日のラファエロが描いたと言われる聖母子の絵かあります。この絵は本当に素晴らしい絵です。生家も、当時の上流階級の暮らしぶりが感じられて観光スポットとして見に行く価値があります。
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ラファエロの生家から更に高い丘の上に昇っていくと、頂上のローマ広場にラファエロの銅像があります。この周辺はラファエロ一色に染まっています。ローマ広場から城壁の一画を占める砦まではパノラマ通りを歩きました。砦の周りは緑の多い公園になっていて、通りの名のとおり、ここから見るウルビーノの街は最高です。しかし、急に、悪魔が舞い降りてきたように、空は黒い雲に覆われて、日中にもかかわらず真っ暗になると同時に激しい雨が降ってきました。急遽、砦の中に逃げ込むと2ユーロの入場券を買うように要求されました。砦の中は博物館だったのです。15分ほどで雨は止み、また青空が戻ってきました。2ユーロを無駄にしないように、砦の上まで上がると、雨の上がった後の透き通るような空気の中で太陽の光を浴びるウルビーノの街は更に美しくなっていました。ウルビーノに来たらこの丘の上には絶対に行くべきです。
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丘の上からのんびりと中世の街並を楽しみながら歩いて降りて行くと、名前も知らない小さな教会(礼拝堂)がありました。ここも博物館になっているようで入場料が必要です。中に入ると、礼拝堂の内部全面にフレスコ画があります。それがまた素晴らしいのです。後で知ったのですが、ここはガイドブックにも載っているサン・ジョヴァンニ礼拝堂だったのです。この時は、何も知らなかったので非常に得をした気分になりました。
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最初に購入した共通入場券でカバーされているもう一つの美術館(カッテドラーレ付属博物館)に行き、最後のルネッサンス文化の鑑賞です。
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これで、ウルビーノのルネッサンスはもう十分です。気持ちの良い空気を吸いながら、城壁沿いを歩くと、雨上がりの澄んだ空気が周りの景色を更に綺麗にしていました。ルネッサンスも良いのですが、ウルビーノは街の雰囲気と周りの景色が最高です。ミラノから遠くまで足を伸ばして良かったと感じるひと時でした。
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その日の夕食は、城壁内に2002年のスローフード認定レストランを見つけて、そこで、ウサギの肉のサラダと黒トリフのパスタでした。古いスローフード認定なので心配でしたが、お店は満員で、味も素晴らしく大満足でした。次の日の朝は素晴らしい天気でした。早起きして、まだ観光客が出てこないうちに、気分爽快な気持ちで最後の散策をして、ウルビーノの街を後にしました。さすがに世界遺産の街です。最高でした。
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ウルビーノはペサーロの駅の横にあるバス・ターミナルからadriabusに乗ります。日曜日以外は20-40分間隔で普通バス(Linea CS、所要時間1時間10分片道2.75ユーロ)があり、1時間に1本急行バス(Linea 46、所要時間45分3.5ユーロ)もあります。但し、日曜日は普通バスのみで本数も2時間に1本となります。バスのチケットは、ペサーロではバス・ターミナル、ウルビーノでは城壁前の広場のタバッキで購入できます。

ミラノからペサーロまではミラノ中央駅から直通のユーロスター・シティが便利です。朝は7時35分から2時間間隔、午後は1時間間隔で出ています。帰りも午前中は2時間間隔、午後は1時間間隔で直通のユーロスター・シティがあります。所要時間は3時間半から3時間45分で料金は片道44.5ユーロです。

ウルビーノへはペサーロからバスで1時間以上かかるので、ミラノからウルビーノへの日帰り旅行はかなり大変です。しかし、ウルビーノは素晴らしいところで、しかも、見所もいっぱいありますから、少なくとも1泊して、ゆっくりと街を見て歩くことをお勧めします。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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