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2010-12-05(Sun)

ボルツァーノとレノン(ドロミティ山塊)

シチリアの興奮が冷めないうちに、週末を利用して旅行をしました。今回は、スイス国境の街ボルツァーノです。ボルツァーノのあるトレンティーノ=アルト・アディジェ自治州は第1次世界大戦終了後にオーストリアからイタリアに組み込まれましたので、イタリアとは言え、オーストリアに限りなく近い雰囲気の街です。ボルツァーノはアルト・アディッシュ地方(アディッシュ川上流地方)に含まれていて、南チロル地方とも呼ばれ、ボルツァーノの街では75%がイタリア語を話します。しかし、ロープウェイに乗って15分ほどで到着する山の上のソプラ・ボルツァーノでは、逆に70%がドイツ語になってしまいます。陸続きのヨーロッパでは言葉の違いがそのまま国への帰属意識に繋がってしまうようで、イタリアに住んではいるものの、ドイツ語を話す人たちの故郷は、今でも、イタリアではなくオーストリアなのだそうです。従って、州も自治州であり、ボルツァーノ県も自治県となっていて、ドイツ語も公用語の1つとして認められています。

ヴェローナからの列車はトレンティーノ=アルト・アディジェ州に入ると、車掌のアナウンスも各駅での駅名表示も、イタリア語とドイツ語の両方になります。イタリアにいながらにして外国旅行の雰囲気を味わえるのです。ボルツァーノに到着すると、街の雰囲気も外国気分です。高いアルプスの山々に囲まれた小さな街の中には、イタリアの家ではなくチロルの家々が並んでいます。
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駅から5分も歩くとドゥオモ広場です。ここにインフォメーションがあります。地図と情報を仕入れて、ドゥオモ広場から出ている無料シャトルバスに乗って、アディッシュ川を上り、街外れにあるロンコロ城に向かいました。バスからの景色は素晴らしく、もっと乗っていたかったのですが、15分ほどで到着し、石畳の急な登り勾配の道を歩くとロンコロ城です。シャトルバスは貸切状態でしたが、観光バスで来ている団体の観光客でお城の中と入口のレストランはいっぱいでした。この山の中腹に建てられたお城には15,6世紀のフレスコ画が残されています。もちろん、このお城からの景色も最高です。
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見学後、お城の受付で無料シャトルバスを呼んでもらい、ドゥオモ広場に戻り、チロル式の屋根を持つこの街のドゥオモとその横に建つドメニカーニ教会を見学です。ドメニカーニ教会の奥にある中庭の周りの回廊にはフレスコ画が残り、回廊から入ることが出来る2つの礼拝堂にも見事なフレスコ画があります。
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この街の観光の目玉は考古学博物館に展示されているアイスマンです。観光資料でもありますが、5000年以上前の鉄器時代の狩をしていた人間が氷付け状態(ウェット・ミイラ)で発見され、その時代の生活がわかる非常に貴重な学術資料なのです。但し、このアイスマンを発掘した人達は全員変死してしまったといういわくつきのミイラでもあります。発見時のヴィデオが繰り返し放映されていましたが、人間としてではなく動物の標本のように扱っていました。ミイラを素手で触ったり、皮膚のサンプルを採取したりしている映像は、ミイラに呪われても仕方がないような気もします。そのようなこともあるのでしょう。考古学博物館の中は撮影禁止です。
さて、見るものを見た後は、街歩きの開始です。ボルツァーノのメインストリートはポルティチ通りです。通りの両側にはお店が並んでいますが、途中の広場には屋台の店がいっぱいです。通りも広場もとても綺麗で、やはり、イタリアの街とは違います。
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通りから少し入ったところにフランチェスカーニ教会があり、綺麗な中庭と回廊にはフレスコ画が残されています。
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この日の宿は4つ星ホテルです。アルプスの麓にあるホテルの中庭で食べる朝食が最高との評判は、本当に期待通りでした。高い山々を見ながら澄んだ空気と美味しい朝食は最高です。
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ホテルの朝食後、ホテルの直ぐ傍から乗ることが出来るロープウェイでソプラ・ボルツァーノに向かいしました。朝早いためかロープウェイは貸切です。もちろん、ロープウェイから見える最高の景色も貸切でした。
十数分でソプラ・ボルツァーノに到着すると、山の空には雲が出て、気温は5度も下がり、急に涼しくなりました。ソプラ・ボルツァーノからは古い登山列車であるレノン鉄道が更に高いレノンまで走っているのですが、観光客の少ない朝の10時まではバスを使って振替輸送を行っていました。バスは、列車の線路に沿って走るのですが、列車からの景色とはちょっと違いますが、それでも素晴らしい景色です。貸切状態のバスで、また、景色も貸切です。20分ほどでレノンに到着すると、雨が降っていて寒いくらいなのです。しかし、小雨もすぐにやみ、日差しが刺してきて、直ぐに気温は上昇しました。まるで、“北風と太陽”のようです。
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レノンからは山歩きです。しかし、整備した道が出来ている平坦なコースなので、ハイキング気分で歩くことが出来ます。このコースから世界遺産のドロミティ山塊が良く見えるのですが、午前中は逆光線になることに加えて、雲の多いこの日は、どうもすっきりしません。しかし、見えないわけではないので、雄大な山塊は楽しむことが出来ました。それよりも、長閑なチロル地方の風景には十分に癒されます。非常に気持ちの良いハイキングでした。
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このハイキングコースの目玉は、もう一つあります。カッパドキアはまだ見たことがありませんが、多分、それによく似ているアースピラミッドがあるのです。実は、その存在を知らなかったので非常に得をした気分になりました。ガイドマップを良く見直すと、このハイキングコースの一番の目的は、このアースピラミッドのベスト・ポイントを訪ね歩くことだったのです。侵食されてピラミッドのように尖った先に岩の帽子を被った山肌は、奇妙でもあり、一見の価値があります。このハイキングコースはそれほどの距離はないのですが、余りの景色の良さに立ち止まる機会が多く時間がかかります。景色の良いところにある数少ないカフェで、一休みしてレノンに戻りました。
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レノンからソプラ・ボルツァーノまでは古い登山列車のレノン鉄道です。長閑な列車の旅はたった十数分なので、物足りなさを感じます。最後に、ソプラ・ボルツァーノの小さなホテルのレストランで食べた遅い昼食は、期待以上でした。
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ボルツァーノにはヴェローナから普通列車が午前中は2時間間隔で出ています。所要時間2時間15分で料金は8.65ユーロです。午後には普通列車が1時間に1本以上ありますので、ボルツァーノからヴェローナへはそれほど時間を気にする必要はありません。ミラノ中央駅とヴェローナ間はユーロスターが30分から1時間間隔であり、所要時間は1時間20分で料金は17.5ユーロです。他に普通列車(9ユーロで1時間45分)もあります。従って、比較的に楽な列車の旅です。

ボルツァーノからソプラ・ボルツァーノまでのロープウェイは15分間隔で動いていて、料金も往復で3.5ユーロとなっています。レノン鉄道も30分間隔で動いていて、料金は往復で3.5ユーロです。両方とも綺麗で快適な上、景色も最高です。ロープウェイからでもソプラ・ボルツァーノのからでも、チロル地方の景色だけではなく、世界遺産のドロミティ山塊及びアースピラミッド(何ヶ所かにあります)も見えますのでお見逃しなく。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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