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2010-12-06(Mon)

ヴァレッジョとボルゲット

この週末は天気が悪く、トリエステ方面への1泊旅行を取りやめて、土曜日にヴェローナの南西に位置する人口14000人の街ヴァレッジョにあるボルゲット村を訪ねました。この村はイタリアの「最も美しい村」に選ばれています。ここを訪ねた目的は、もちろん、ガルダ湖から流れ出しているミンチョ川の畔にある「最も美しい村」を観光することもありますが、同時に、この地方で有名なパスタである手作りのトルテッリーニがあるのです。このトルテッリーニには、“結ばれることのないと悟った恋人たちがミンチョ川に身を投げる前に絹のハンカチを硬く結びつけた”そうですが、そのハンカチの結び目に似ていることから“Nod D’amore”(愛の結び目)という名前がついています。レストランのメニューにもトルテッリーニではなく“Nod D’amore”と書いてあります。ミンチョ川沿いの村であるボルゲットには、川の畔に、たくさんの恋人達が残して行った“決して別れない”ことを意味する“がっちりと閉じられた鍵”をいっぱい目にすることが出来ます。従って、ボルゲットは非常にロマンチックな村でもあるのです。
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ヴァレッジョはロンバルド語で“平坦な地”を意味していて、各地にあるボルゲットという名は“要塞移住地”の意味があります。ガルダ湖から流れるミンチョ川沿いのこの地域は、平坦な沼地で、容易に東西に通過することが出来ることから、古くから交通の要所として戦略上重要だったのです。従って、ヴィスコンティ(ミラノ)、ゴンザーガ(マントヴァ)、スカリジェリ(ヴェローナ)等のロンバルディ領主とヴェネツィア、フランス、オーストリア等の侵略者達の間で、この地を奪い合う戦いが絶えなかったそうです。13,4世紀に、ボルゲットに重要な2つの要塞が建てられました。1つは、スカリジェリ城であり、もう1つはヴィスコンティ橋要塞です。当時のロンバルディ領主がヴェネツィアとの戦いのために建てた要塞です。ミンチョ川で、何とかヴェネツィアの侵略を食い止めようとしたのでしょう。しかし、思い通りには行かず、ヴェネツィアの手に落ちてしまい、今でもこの地はロンバルディ州ではなくヴェネト州に属することになっています。
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ボルゲット村は、ミンチョ川に浮かぶ本当にディズニーランドのような綺麗で可愛いい村です。綺麗な花で飾られたこの小さな村で、昔、戦いがあったことなど全く感じることはありません。川に浮かぶ船の上に村を造ったように見えますが、実際には、川の中州に村があるのです。水嵩が増えたら沈んでしまいそうですが、どうやら、そうならないように、水量のコントロールをしているようです。村は小さくて、4,5分で通り抜けてしまうほどですが、土産物屋、カフェ、レストランが並んでいます。まるで、映画のセットとして造られたような村です。
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村を一回りして、村から見えるミンチョ川にかかるヴィスコンティ橋要塞に向かいました。この要塞は、ミンチョ川と周りの沼地を跨ぐように造られた大きな要塞です。両端にある要塞になっている城門は比較的保存状態が良いのですが、城門を結ぶ城壁の上部は破壊された状態となっています。それでも、当時の要塞の面影は感じ取ることが出来ます。このヴィスコンティ橋要塞の西側延長上の先の丘の上にスカリジェリ城が空を突き刺すように聳えています。要するに、要塞とお城が一直線上に並んでいます。この配置には、多分、戦略上の意味があるのでしょう。
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スカリジェリ城に行く前に、村に戻って昼食です。もちろん、“Nod D’amore”です。余り天気が良くないこの日でも、たくさんの観光客でほとんどのレストランは満員でした。それでも、何とか上品でリーズナブルなレストランを見つけて“Nod D’amore”にありつくことが出来ました。やはり、その土地の食べ物はその土地で食べるのが最高です。それでも、お土産で“Nod D’amore”を買ってしまいました。また、ミンチョ川のうなぎ料理もいただいたのですが、とても美味しく、日本人好みです。
腹ごしらえが出来たところで、丘の上のスカリジェリ城まで散策です。丘の上に城塔を持つこの立派な城は、幽霊が出るとの言い伝えがあるので、暗くなってから行かないほうがよいようです。もちろん、丘の上から、ヴィスコンティ橋要塞やボルゲット村の景色も最高です。反対側には、ヴァレッジョの街並も見えます。
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丘の上から、ヴァレッジョの街に下りていくと、ついに雨が降ってきました。小さなボルゲット村には大勢の観光客がいましたが、昼下がりの雨の街には、ほとんど人が歩いていません。街の誰も歩いていない道の先には丘の上のスカリジェリ城が聳えていてとても印象的でした。この街には、ファサードが未完成である大きなドゥオモがあります。その横には、この街でも一番のトルテッリーニのお店がありましたが、既に十分に食べた上にお土産まで買ってしまったので、店を覗いただけでした。
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ヴァレッジョに行くには、ヴェローナの一つ前の駅であるペスカトーレ・デル・ガルダからマントヴァ行きのバス(APAMバス)に乗ります。通常の平日(土曜日を含む)なら、バスは2時間に1本くらいあるのですが、この日(6月19日)から学校の休みに入ることにより夏時間に変わり、バスの本数が大幅に減った(4時間に1本くらい)ので、ペスカトーレ・デル・ガルダからタクシーに乗ってヴァレッジョまで(約15分で20ユーロです)行ってしまいました。帰りもペスカトーレ・デル・ガルダまでバスで戻る予定でしたが、ちょうど良い時間にバスがないため、比較的に本数の多い(1時間に1本くらい)ヴァレッジョからヴェローナ行きのバス(Catvバス、40分で4.45ユーロ)に乗って戻りました。夏時間に変わったために、全面的に予定変更となってしまいました。6月中旬にバスを使った旅をする場合は、夏時間への変更に注意する必要があります。

ミラノからペスカトーレ・デル・ガルダに行くには、ミラノ中央駅から3時間に2本ほどヴェネツィア行きユーロスターがペスカトーレ・デル・ガルダに停まります。その他のヴェネツィア行きユーロスターはペスカトーレ・デル・ガルダに停まりませんので注意が必要です。所要時間は1時間10分弱で料金は16.5ユーロです。その他にヴェローナ行き普通列車もあります。所要時間は1時間30分強で料金は7.8ユーロです。

ヴェローナ観光の時にヴェローナで1泊してヴァレッジョまで足を伸ばすのも良いかもしれません。ヴェローナの駅前のバス・ターミナルからヴァレッジョ行きのCatvバスが1時間に1本以上出ていて40分でヴァレッジョに着きますから、ゆっくりと日帰りで行くことが出来ます。料金は片道4.45ユーロです。バスのチケットはヴェローナのバス・ターミナルでも車内でも購入できます。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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