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2010-12-08(Wed)

アクイレイア

トリエステからヴェネツィア・メストレへの普通列車はアドリア海からちょっと離れた内陸部を走ります。列車の通る内陸部とアドリア海の間の平地にアクイレイアのローマ遺跡があります。チェルヴィニャーノ・デル・フリウリという名の田舎駅で降り、そこからバスに乗り15分ほどで、ほとんど建物がないような畑ばかりの田舎にアクイレイアのローマ遺跡があるのです。1998年に世界遺産に登録されていますから、まだ12年しか経っていないこともあり、観光施設としての整備が不十分です。でも、その分、田舎の人達は親切なので、気持ち良く観光できます。

チェルヴィニャーノ・デル・フリウリ駅に着くと直ぐに駅前にバスが現れたので飛び乗りました。しかし、チケットは車内で購入できず、運転手さんが街のバス・ターミナルまで乗せてくれてそこで往復チケットを購入しました。その間、乗客の人達は誰一人文句も言わずに待っていてくれたのには感激しました。やはり、どこの国でも田舎の人は親切です。最初に訪ねたところは大聖堂でしたが、日曜日のミサ中でしたので、先に遺跡を周ることにしました。この遺跡地帯のちょうど真ん中あたりにインフォメーションがあり、そこで、共通の英語音声ガイド(料金は忘れました)を借りて、指示された順路に従って遺跡巡りが始まります。結構広いエリアですので、ここで自転車を借りることも出来ます。インフォメーションの直ぐ近くにある遺跡がローマ時代のフォロの遺跡です。この遺跡は、アクイレイアの幹線道路の両側に広がっています。遺跡地域の中は、まだ、発掘中でもあり、入ることが出来ませんので、フェンス越しに見るしかありません。
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フォロの裏のほうに、ローマ時代の港の遺跡があります。アクイレイアから海まではまだ数キロほどありますが、ローマ時代には海からここまで幅48メートルの川が流れていたそうです。今は、川のルートが変わり僅かに小川が流れているだけです。この遺跡の横にある小川沿いに日陰の多い細い小道が続いていますので、散策気分で気持ちよく歩くことが出来ます。驚いたことに小道の脇には遺跡が転がっていて、それらは観光客のベンチとして使われています。要するに、ベンチにローマ時代の彫刻が彫られているのです。
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この日陰の多い気持ちの良い小道は大聖堂まで続いています。大聖堂に着くとミサも終わっていて、中に入ることが出来ました。この教会は4世紀に建てられていた聖堂の上にロマネスク様式の聖堂を11世紀に建てたのですが、13世紀の地震で壊れ、14世紀にゴシック様式で建て直していたとき、4世紀の教会の床のモザイクが発見されて、現在はその4世紀以来の床を使用しているのです。従って、床の位置が聖堂の柱の基礎よりも低いのです。そのモザイク床は、現在の聖堂よりも広く、聖堂の外に建てられている鐘楼の周りまでモザイクの床が広がっています。要するに、4世紀の聖堂のほうが11/14世紀の聖堂よりも大きかったことがわかります。そのモザイク模様は、シチリアのピアッツァ・アルメリーナにあるヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレとは比べ物にならないほど素晴らしいのです。それだけではありません。聖堂の後陣にはまだ4世紀の礼拝堂が残っていて、地下礼拝堂には一面にフレスコ画が描かれています。アクイレイアは、ローマ遺跡がなくても、この大聖堂だけでも世界遺産に登録される価値があると思います。
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この遺跡地域には、まだまだたくさんの遺跡があります。そのほとんどが発掘中で、管理もそれほど厳格でもないため、掘り出された遺跡の上を歩くことも出来ます。まだ、その全貌は明らかになっていないそうですが、アクイレイアは古代ローマ時代においで、ローマに次ぐ最大の都市であったと言われています。
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現在まで発掘した遺跡や遺物を展示しているのが国立考古学博物館です。2000点以上の遺物や彫刻が展示されていて、まだ整理されていない遺物は博物館の周りの庭にいっぱいあります。インフォメーションで借りた共通の音声ガイドはこの博物館まで使用できます。この博物館は撮影禁止ですが、入場券(6ユーロ)を購入すると入館したときにアクイレイアの遺跡や展示されている遺物を納めたDVDがもれなく貰えます。数の多い展示物もなかなか印象的でした。
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アクイレイアの大聖堂とローマ遺跡は見る価値があります。特に大聖堂は必見です。また、この地域に古キリスト教の博物館もあります。但し、この地域には、カフェやレストランは少なく、ゆっくり出来るところが余りありません。宿泊設備も小さなホテルが2,3件あるだけですので、たくさんの観光客を受け入れる準備は出来ていません。ジェラートや冷たい飲み物を購入できる店は数件ありましたが、まだまだ、ここは畑に囲まれた田舎なのです。チェルヴィニャーノ・デル・フリウリからバスに乗ってアクイレイアに来る人も多くはないようです。しかし、自転車を借りて遺跡地域をサイクリングしている子供連れの観光客を何組か見ましたので、多分、アクイレイアをアドリア海方面に行ったラグーン地帯にあるグラートという有名なリゾート地がありますので、そこでリゾートを楽しんでいる家族が観光バスや車でアクイレイアまで観光に来ていたのでしょう。でも、これだけの観光資源があるのですから、近いうちに、大きく変わるのではないかと思います。
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チェルヴィニャーノ・デル・フリウリ駅からはグラート行きのSAFバスが1時間に2本あり、12~15分ほどでアクイレイアに到着します。アクイレイアには停留所が2つあり、どちらで降りても大丈夫です。インフォメーションは2つの停留所の真ん中です。チェルヴィニャーノ・デル・フリウリ駅への戻りはウディーネ行きのバスに乗ることになります。このアクイレイアの道路にはこの路線バスしか走っていませんから、路線バスが来たら乗ればチェルヴィニャーノ・デル・フリウリ駅まで連れて行ってくれます。チケットはチェルヴィニャーノ・デル・フリウリ駅の売店でも買えるはずです。もし、買えない場合は、運転手さんにお願いすればバス・ターミナルまで連れて行ってくれます。料金は片道1.25ユーロですので、来る時に往復分を買っておきましょう。
トリエステからチェルヴィニャーノまでは1時間に1本普通列車があり、35分ほどで料金は3.85ユーロです。チェルヴィニャーノからヴェネツィア・メストレまでも普通列車が1時間に1本あり、所要時間は1時間20分で料金は6.15ユーロです。
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Re: No title

イタリアンのリヴィエラ海岸は大好きで、何度かブログにも書いたように良く行きました。チンクエ・テッレも、もちろん行ってます。お薦めは、チンクエ・テッレの東端にあるポルト・ヴェーネレです。本当に素晴らしいところです。海水浴ができるところは、西端にあるモンテ・ロッソ・アル・マーレの海岸です。多分、7月だとすごい数の人で溢れてると思います。モンテ・ロッソには美味しいレストランもありますから、モンテ・ロッソに宿をとるのが良いと思います。チンクエ・テッレのブログもありますので参考にして下さい。
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2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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