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2010-12-12(Sun)

ヴァレーゼ・リグーレ

リグーリア州ラ・スペツィア県の北端の山の中、エミリア・ロマーニャ州パルマ県との境界に近いヴァーラ渓谷にある人口2200人の小さな村ヴァレーゼ・リグーレに行ってきました。州は違いますが、先日行ったコンピアーノは直ぐ近くです。この村もイタリアの「最も美しい村」に選ばれています。ヴァーラ渓谷はリグーリア海からパルマやポー川流域地帯を結ぶ交易路として利用されていたことにより、ヴァレーゼ・リグーレも12世紀にはその地名が記録に現れています。12世紀末からジェノヴァ共和国に吸収される16世紀まで神聖ローマ帝国の家系にあったFireschi家とPinelli家がお互いに権力を争いながら統治していたという奇妙な歴史があります。

東リヴィエラ海岸の街セステゥリ・レヴァンテからバスで山の中を1時間走ったところにあるこの村は、リヴィエラ海岸の喧騒とは程遠い静かで緑の山々に囲まれた小さな村でした。この村は新市街と旧市街がはっきりしています。新旧市街を分断する幹線道路でバスを降りると、目の前にFireschi家が13世紀に建てたお城があります。お城といっても教会よりも小さな石の建物です。このお城がこの村のシンボルで、インフォメーションもこのお城が面した広場にあります。但し、この村の地図はもらえません。何故なら、地図がいるほど、この村は大きくないのです。事務所の横にこの村の全体地図があり、そこにいくつかのモニュメントが表示されています。そして、そのモニュメントに行くと、看板があり、そのモニュメントの説明がイタリア語と英語で書かれていました。
10072010_07_フィエスキ城_003 10072010_07_フィエスキ城_008 10072010_07_フィエスキ城_009

幹線道路を挟んだこの村は、お城のあるほうが旧市街です。旧市街にはお城のほかにボルゴ・ロトンダという建物があります。直訳すると“円筒の村”というのですが、その名の通り13世紀に建てられた石の家々が一塊の楕円形になって並んでいるのです。現在では、その外側に更に新しい家が建てられていますので、その間の細い路地のような狭い道に入らないとボルゴ・ロトンダを見ることが出来ません。ここはもともと13世紀に建てられた楕円形の要塞だったのです。そこに村人たちが住みついてボルゴ(村)になってしまったのです。もちろん、現在でも村人が住んでいます。従って、楕円形の外側には窓がありません。また、全ての家は2,3階建てになっていて、1階は倉庫で2階以上が住居となっています。
10072010_09_ボルゴ・ロトンド_004 10072010_09_ボルゴ・ロトンド_010 10072010_09_ボルゴ・ロトンド_012
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道路を渡って新市街に入ると、パステルカラーの家々が並び、花が飾られていて非常に綺麗です。ゴミも全く落ちていません。なるほど、「最も美しい村」に選ばれた理由がわかります。新市街には、16,7世紀に建てられた2つの教会があります。また、今はない16世紀のサンタ・クローチェ修道院の鐘楼が新市街の真ん中に聳えていて、今では市民の塔となっています。新市街は、旧市街とは対照的で明るい雰囲気が漂っています。
10072010_06_ヴァレーゼ・リグーレ村並_001 10072010_06_ヴァレーゼ・リグーレ村並_005 10072010_08_トッレ・チヴィカ周辺_002

新市街の街の外れにヴァーラ川が流れていて、そこに石の橋がかかっています。“ギリシャ橋”と呼ばれているのですが、橋は16世紀に建てられたものです。シンプルな中世の石橋は歴史を感じますが、考えてみれば、イタリアでは中世の橋よりもローマ時代の橋のほうが大きくて丈夫なのです。橋に関しては、ローマ時代の技術のほう中世の技術より優れていたのは間違いありません。
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川沿いの道を歩くと、この石橋の全容と渓谷のきれいな景色を見ることが出来ます。本当に。長閑な景色は癒しを与えてくれます。
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セストゥリ・レヴァンテからヴァレーゼ・リグーレまでのバスは幾つもの山や谷を越えて約1時間走ります。その間に、魅力のある小さな村がいくつかありましたが、いずれも山の中腹や頂にある世間とは一線を画したような村です。そんな村で降りる乗客のほとんどがお年寄りで、多分、日本のように人口減少が続いて過疎化が進んでいるのだと思います。イタリアでもヴァレーゼ・リグーレのような村がだんだん減っていくのではないかと心配になります。
10072010_02_バスからの景色_001 10072010_02_バスからの景色_006 10072010_02_バスからの景色_008

セストゥリ・レヴァンテはちょうどジェノヴァとラ・スペツィアの中間くらいに位置している東リヴィエラ海岸のリゾート地です。ジェノヴァからは普通列車で1時間20分のところです。ミラノ・ロゴレドからはセストゥリ・レヴァンテまで普通列車なら2時間50分で料金は11.1ユーロとなります。直通の普通列車もありますが、ジェノヴァで乗換えても行くことが出来ます。ミラノとジェノヴァ間の列車は、これまでも何度か説明していますのでそちらを見てください。
セストゥリ・レヴァンテからヴァレーゼ・リグーレまでのバスはセストゥリ・レヴァンテの駅前からATPバスのLinea 50(ヴァレーゼ・リグーレ行き)に乗ります。所要時間は55分で料金は片道2ユーロです。チケットはバス乗り場が目の前にあるバールで購入できます。いつものように往復を買いましょう。バスは平日・土曜日なら10時から1時間間隔であります。但し、日曜日は1日に4本しかありませんので、避けたほうが良いでしょう。
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Author:matsuohj (パパロンチーノ)
2008年10月20日から2010年8月23日までの1年10カ月ミラノに滞在。その期間、北イタリアを中心に115ヶ所の街を訪ねました。それも、ほとんどが公共交通機関を利用したものです。この経験で得た情報を一人でも多くのイタリア好きの人に伝えるためのブログです。

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